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試奏したベースのインプレッション

Xotic XJ core

xoticのXJをお借りしました。インプレを見ると前回は2009年ということで16年前?! xbは大好きなベースで重ささえ問題なければ欲しかったんですが、その時弾かせてもらったXJはオマケインプレしかしていない(笑)。今回じっくりと試します。

スペックはアルダーボディ、1pcメイプルネック、ローズウッド指板。しっかり太く握り応えのあるタイプ、サテン塗装でストレスなしです。2 Vol, 1 toneのパッシブジャズベです。ここまで基本中の基本みたいな仕様はあまり弾いたことないですわ。

第一印象は日本製を出しすぎないカッチリ感があるベース。でも遊びはかなり少ない。フレイバーはリンディのPUと伝統的マウント位置のおかげかな? 16年前も同じようなことを思っていて成長していないのかブレていないのか笑ってしまいました。

このトラディショナルなPUマウント位置は、風味がもの凄いね。音を出した途端、スタジオでサンズ+アンペグを鳴らしたような音がスピーカーから出てくる。そもそも竿もアンプもその着地点目指してデザインされていた?ベース単体で決めたろと思うようなやりたい放題な倍音構成(MTDはこれと違った快楽主義だなあ)。邪魔な音域、足したい音域結構あるから単体でお仕事できるベースではないね。何らかの補正が欲しくなるのはsugi NBも同じだった。同じようなジャズベでもKSDとは全然違う。あっちのほうがフェンダーから遠いキャラクター(かといってKSDがモダンな方向…ともまた違うような)。

xoticはもっとレンジが狭い。本当に要る部分しかない。ちょっとローは日常使いの道具として使いやすさに振ってある。気軽に結果出せて難しいフレーズやハイポジにチャレンジしたくなる。タッチが安定してる。これがレンジが狭いこと、落ち着いた鳴りも超関係してるはず。

でもlo-b弦ののバランスが悪くコンプが欲しい。音色も含めてトラディショナルジャズベでは難しいフォーマットなのかな。PUのボリュームバランスとトーンで説得力のある音、間違いではない音が出ますが、単純にバリエーションを見た場合はアクティブやコイルタップできるPUのほうが優位性があります。

アクティブケーブルとの組み合わせが相性良く、やっぱりバッファー的なものが効きやすいジャンルの機材です。また、プリアンプもコンプも、様々な機材のコントロールがかなりやりやすい。これが標準仕様ということなんでしょう。もしくは倍音がいっぱい出てるからかなあ。

オケに混ざって弾いてみると、フェンダーで弾かれたと思われる音源にはスポッととにかく馴染むので、何も考えずに済む。この位置取りができるのはフェンダージャズベ、スペクターに多い印象。リッケンバッカーやギブソンもあるけど少ない。フェンダーで弾かれていない音源に合わせるとベースの居場所が変わって落ち着かないです。 倍音豊かだとピントが甘くなる説。

ラッカー塗装は鳴りがとても良いですが、フレットが硬すぎる。もっと柔らかいほうが好みなのと、指板がローズウッドなのでメイプル指板とは違う方向にしたい。少しアタックを弱めたく、途中でDRのライトゲージに張り替えてみました。するとスラップはスムースになり指弾きは太く表現をつけるのが楽になりました。インプレ見返したらKSDにもDRのライトゲージ張ってたんで驚きました。ワタシはジャズベにはコレを張る行動パターンみたい。

非フェンダーが軸のワタシが決してハマらない理由、サドウスキーアレバコッポロに惹かれない理由でしょう。なんつうか未来に繋がる道な感じがしないのよね。岡本太郎先生の薫陶を受けた身としては、イノベーション感が必須です。だから保守本流のフェンダージャズベースは必要悪として、魏としてこの物語を面白くするために必要なんだよねえ。

じゃあフェンダーベース系の最も輝く場所ってなんなのか? ん~ピック弾きのパンクかなあ。どんなに頑張ってもあれを他のベースではできないんだもん。あれをやるベースと見えちゃうのよ。

あとは絶対与党のフェンダーのギターとの相性が良かったりするだろうか? IbanezのベースはIbanezのギターに馴染むからよォ。

(2025/05/05更新