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試奏したベースのインプレッション
Benevolent Basses Benevolo Cinque
アダモビッチでもお世話になってるotf越野さんからカニカニベースいただきました。
🎸カニカニベース🦀 pic.twitter.com/iEKYxhDgHW
— たーみー (@aspic2com) October 14, 2024
🎸Benevolent Basses Benevolo Cinque pic.twitter.com/UpyJ3X4rxp
— たーみー (@aspic2com) October 15, 2024
🎸ブリッジ、テールピースがこんな作りでわかる通り、アコースティック方向なベースですね。 pic.twitter.com/aeRJpg4Rju
— たーみー (@aspic2com) October 16, 2024
木製ブリッジは高さ調整が出来るようになってるようです。その下にピエゾピックアップなのか弦アース用なのか、銅箔がチラリ。ネジでトップ板まで含めた全体をサンドしてるのか、乗せてあるだけなのか🤔 pic.twitter.com/HFkzfFSeBi
— たーみー (@aspic2com) October 17, 2024
ありがとうございます✨
— たーみー (@aspic2com) October 18, 2024
テールピース下にも配線と銅箔っぽいものが見えるのですが、コレもピエゾで2箇所から取っているみたいな事でしょうか?
そっちはアースですね〜
— こしの@otf (@otf333) October 18, 2024
🎸フラットワウンドを張っててhi c仕様。c弦はブラックナイロン弦かな?
— たーみー (@aspic2com) October 19, 2024
ブリッジはトーンウッド沼への誘いに思いますが交換推奨してる訳ではなさそう。アコ再現一点に向かってセッティングしてる楽器だから、きっと現状がベストなんでしょう。 pic.twitter.com/WmXc6NdVLO
🎸指板端はこの通り。エレキならツバだしとか言うけどコントラバスならこういうものよね。弦高は稼いでます。 pic.twitter.com/LckLprRQmJ
— たーみー (@aspic2com) October 21, 2024
🎸コチラがピエゾでテールピースの下に弦アースだそうです👍
— たーみー (@aspic2com) October 21, 2024
エレキなら普通隠すところ、コンバスならマイク下げてたりするもね。こいつは自分の事をコントラバスと思っている個体だ pic.twitter.com/mPZNUrRdFd
🎸テールピース下の弦アース pic.twitter.com/actBYzhVDC
— たーみー (@aspic2com) October 22, 2024
🎸ボリューム、トーンでプリアンプなし😲
— たーみー (@aspic2com) October 23, 2024
パッシブのピエゾって初めてだけどインピーダンスってどのくらいなんだろう? pic.twitter.com/xHSfEaiysR
元々は外部プリを使用する前提でしたが日本からのフィードバックで現在はハンプバックさんの内蔵バッファを標準装備にしています。
— こしの@otf (@otf333) October 24, 2024
🎸ボディは空洞が大きそうです。サイズはcitronくらいのイメージをしてますがベネボロはトップ、バック、サイドの接着式っぽい継ぎ目。 pic.twitter.com/GhcPYa3CLC
— たーみー (@aspic2com) October 25, 2024
🎸フレットレスラインは明るく見やすい。表面の柔らかな照りで質感伝わるかな。 pic.twitter.com/jiT36TBy3I
— たーみー (@aspic2com) October 28, 2024
🎸指板端部。こういう木の使い方するから硬い木じゃないと駄目だったんでしょうね。そして物の配置感がエレキと違う。 pic.twitter.com/ZSLLvkJ78W
— たーみー (@aspic2com) October 28, 2024
🎸指板サイド。厚みのある指板で嬉しい。フレットラインは切り込みがない。 pic.twitter.com/B3z2KvclUZ
— たーみー (@aspic2com) October 29, 2024
🎸ナット周りの造形。トラスロッドカバーは無いタイプだけど調整することが一度もなかった pic.twitter.com/irgBNPdmXk
— たーみー (@aspic2com) October 31, 2024
🎸ナットの材質は確認するのを忘れたな🤷
— たーみー (@aspic2com) November 2, 2024
セッティングはこういう楽器なので高い。でもこれでも弾きやすくしてくれてると思うし弾いてるうちに慣れます。 pic.twitter.com/mw1nvAblKv
エボニーですよ〜
— こしの@otf (@otf333) November 2, 2024
🎸ペグはHip Shotのオープンタイプ。ヘッド部は軽くしたいみたいですね。音じゃなくボディが軽いためヘッド落ち対策っぽい。 pic.twitter.com/kJhDRZq8tL
— たーみー (@aspic2com) November 5, 2024
🎸ヘッド厚があって角度もついています pic.twitter.com/QKWKD7ErLv
— たーみー (@aspic2com) November 5, 2024
🎸ボリュートはちょっとあるだけ pic.twitter.com/xeZadq0UZO
— たーみー (@aspic2com) November 6, 2024
🎸ネックはワンピースですな。サラサラ塗装ですが太めでがっしりしてます。 pic.twitter.com/BLYEmWe1Bs
— たーみー (@aspic2com) November 8, 2024
🎸ジョイント部分はかなり複雑で面に合わせた接合が全然ない。設計通りにきっちり造形しないとダメな立体パズルよ😎 pic.twitter.com/vsVR4gnk3g
— たーみー (@aspic2com) November 9, 2024
🎸ジョイント部のネックはスルーネックのスミスみたいに別の木材が使われている。フォデラとかもそうだっけ?
— たーみー (@aspic2com) November 9, 2024
そしてその造形が複数の曲面。 pic.twitter.com/CFA0kMxLEm
🎸3点止めのボルトオン。benaventeみたいな止め方だなと思いました。 pic.twitter.com/KhxpUQ0do7
— たーみー (@aspic2com) November 10, 2024
🎸ボディバック。アルダーで箱っぽく平ら。杢目から見て一枚ものですね。キャビティ蓋の木材は別の木で、口よりも広い空間にサーキットが積んであります。 pic.twitter.com/zMATVCUI2f
— たーみー (@aspic2com) November 11, 2024
🎸重なった構造物の造形や位置関係が面白いねえ😀 pic.twitter.com/4PZV9UeDsa
— たーみー (@aspic2com) November 13, 2024
アルダーボディー、スプルーストップ、メイプルネック、エボニー指板。ピエゾPUでHUMPBACK engineeringのバッファー。1vol, 1tone.
まずメーカー名が〇〇GuitarsではなくBassesになってるところが信用できますよね! 顧客の間口を広げたりスケベ心を出さずにベースこれ一本というのが良いじゃないですか。こちらのBenevoloというモデルはエレクトリックベースでコントラバスの音色を狙ったとのことでフラットワウンド弦が張ってあります。
さて音の話ですが、コントラバスの音がするのよ本当に(笑)。ワタシはEUB含めて縦のベースは弾いたことないしベース練習のジャズも一曲もレパートリーにないんだけど、タッチがそれっぽく出てくれるんですよ。よくアコースティックを狙ったと謳うモデルありますが、ちょっと本気度が違う。アルダーがボディ材とはいえ作りがエレキとは絶対に違うはず。小手先で寄せたとかいう感じじゃないし。
初めは他のベースと同じくヘッドホン環境で弾いていたのですが、これが全然面白くなく、絶対アンプで音を出さないとダメなベースだ、と思いアンプにつなぎました。すると予想通り超気持がイイ。体に感じる豊かな低音、音色が出てきます。ヘッドホンとはかなりギャップがあるなあ。
アンプはフルレンジでしっかりタッチが鳴る者のほうがいいですね。SchertlerとBAGENDだったら断然Schertlerでした。タッチだけではなく色んな部分が共鳴したりこすれたりしている音も含めてアコースティックな感じとなるので、それを再現するには全てそのまま大きくする必要あり。このベースを弾くときはアンプとの相性が超重要ですよ。
トーンの効きはかなり穏やか~というか効いているか効いていないか初めわからなかったんだけど、 使っていくとこれはコツコツした箱鳴りとかタッチノイズを殺すためのものだね。音色の本筋にはあまり影響しないように工夫されていてなかなか有用です。コンデンサを標準品から変えているそうです。
そしてロングトーンもエレクトリックよりは全然短いサステインですが良い音。ウォーキングベースなんかやっぱりこういうタイプじゃないとダメなんだなあ。ワタシは先の説明の通りニワカですけどね、そのニワカ的需要は満たしてくれますよ。
過去弾いてきたベースの中ではTakamineのアコベが同じジャンルに思うけど、比べるとずうっと柔らかいです。自分の腕が上がったせいもあるのかも、あと高峰はショー用に作って取って出しで、こっちは弾き込まれたデモ機なせいかもだけど。
同じく近しいコンセプトのベースとの比較をしてみると、ワタシの持っているVeilletteはアコベなのでまず天板の厚さが全然薄い。アコギの延長でベースって感じ。弦高も低く弾きやすいです。Citronの方は天板の厚みは同じくらいで似てるボディの作りな気がします。ネック周りと弦高が全然違って、やっぱりエレキ方向。
ベネボロは大したフレーズを弾いていなくてもやっぱり一番コントラバスの音色で、かっこいいとなるわけです。別にカッコイイことしていないのに勝手にかっこよくなっちゃうってのはカッコイイやつのよくある言い方だね。全然勉強してないってテスト前言う奴。
でもはっきり向かない音楽ジャンルはあるし、コントラバスが向くジャンルは、一般人には評価するほど知見がない感じ。だから反射で「おおーすごいねカッコイイね」と言われるくらいのペラい感じですが(笑)、でも求道者でなければそれでいいのでは? ルドルフ・シェンカーが出てきてフライングV構えてRock You Like A Hurricaneのリフを弾き始めればそれだけでカッコイイわけで。技術やフレーズ云々ではないのよね。そういうかっこよさ。
音については同じではないにしろそれぞれが思うアコースティック方向なので、自分がどこら辺に行きたいのか、目的地によってベースを選べば良い気がします。本物が一番いいのだろうけど、用途によってEUBなのかこういうベースなのかアコベでいいのか。やっぱり音の立ち上がり、タッチと、低音に脚色をどのくらい入れるか、が検討事項かな?
でも器用にエレクトリックサイズに落とし込んでいる。これは「EUB」「エレアコ」「本物のコントラバス」のトライアングルの中でコンセプト的に競合する製品がない感じだなあ。
恐らくお借りしたベースの動画。
森田さんは指板上でピッキングしてますが、ワタシは意識しないとブリッジ寄りでピッキングしちゃってたな。
弦が振れるのを感じられるような長いフレーズを弾きたくなります。
じゃあ単品じゃなく曲に混ぜるとどうなのか?
それはこんな曲なら初心者でも弾けるから、キマった目で楽しんでましたよ。
いやーカッコイイわー今でもちゃんと活動してるんですねsoul coughing。動画も初めて見ました。
(2024/11/18更新、2024/11/22動画追加)
- Benevolent Basses
- Benevolent Basses Benevolo Cinque(2024/11/18更新)