初めてのオーダーから完成まで
ベースインプレのところでも散々迷って決め手なしって経緯が書かれていますが、ないなら発注するしかないかーと悶々としていて。それをつぶやいていたら優しい先輩達が救いの手を差し伸べてくれました😘 いつもありがとうございます!
ベースオーダーについて識者にご意見伺おう。
— たーみー (@aspic2com) August 8, 2016
悩んでる時間と吊るしで理想的なのを探し回ってる時間を考えると、オーダーしてもいいかなぁなんて思う時もあります。あとは待ってる間のワクワク感、届いてから理想とのギャップを埋めるべく悩んだりイロイロトライする時間も価値ある時間だと思うし。
— Hiromasa Suzuki (@hiro227szk) August 8, 2016
私の場合、1本目は想像以上の出来映えで、大満足。
— nyc3498 (@nyc_3498) August 8, 2016
2本目はクレームへのビルダーの対応に怒り、それ以来疎遠になってしまいました。
それでも懲りずにもうすぐ3本目が届きます。
オーダーは期待値が高い分、はずれた時のショックは大きいです。ただ自分の好みやスタイルは変化するものなので、吊るしでクォリティーを確認して買ったのに後で手放すことも少なくはありません(^^; 容易に試奏できない環境を考えるとオーダーも止むを得ないところかも。
— Soichiro Hata (@s_hata) August 8, 2016
吊るしで気に入ったのなければ、オーダーでもできないですよー。
— miyamoto keiichi (@miya_k1) August 8, 2016
一つでも気に入らないところが有ると、びっくりするほどがっかりしますよ!つるしを選ぶのが一番!!
— miyamoto keiichi (@miya_k1) August 8, 2016
私も吊るし派です。オーダーで気に入らない楽器が来た時の脱力感たるや筆舌尽くしがたい…w。
— shinmei_t (@shinmei_t) August 8, 2016
スペックの詳細をカッチリ追い込んでオーダーした品に限ってガッカリするリスクが高まります。頭の中に理想を描いている故です。作家を信じられて、おまかせにしたものを全て受け入れられるくらい好きなら、大いにありですね。
— 千葉俊之 (@toshichiba) August 8, 2016
そうですね。店頭品をオーダーする、という場合は、私は自分でスペックを詰めず、楽器をより良いものにする為に作家にあれこれ考えてもらう余地を必ず残していましたね。リッターみたいに単純に凄いヤツ、とだけ言ってオーダーしたこともありましたがw。
— 千葉俊之 (@toshichiba) August 8, 2016
比較出来るものが実存するのは、ガッカリのリスクがより高いとも言えます。
— 千葉俊之 (@toshichiba) August 8, 2016
楽器自体が無いのは流通量の問題が大かと思うんですが、仕様が無いと言うのは作らない理由があるからとも言えます…かね?(@_@)自分は素直に出島チェックに徹します^^;
— 牛@グラファイ党党首 (@bacchishi) August 8, 2016
店頭で衝撃的に気に入っても仕事場へ持って行って5分で売る決意を固めることも少なくないのでオーダーも吊るしもリスクは同じです。むしろこの世に無いものは作ってもらうしかないので覚悟を決めてオーダーするのは有りです。100%気にいるなんて土台無理じゃないですか?
— Shinichiro Iwao (@snicri) August 8, 2016
あと、オーダーする以前にその作者の楽器を使ってみるのがオススメです。僕はいきなりオーダーで失敗してますが、吊るしで使って気に入ったところへオーダーで作って貰って、さらに満足した経験もあります。
— Shinichiro Iwao (@snicri) August 8, 2016
この世に一本しかない…って点に満足出来れば良いかも?それで他のベースと同時比較しない。これが最高だと信じ込めれば…まあ私もオーダー否定派です😤
— H i l o k i @ second stage (@hym291) August 8, 2016
ふんむー。かなりの方がオーダー否定派だ(笑)。やはり吊るしの中から選べるならそれに越したことはないですよね。しかし足繁く楽器屋に通うことのできない地方勢として気に入った楽器に出会う打席数を確保できないのだから、これは腹くくってオーダーするしかないようだな。オーダーの仕方にも色々アドバイスいただいて、
- お気入りの中でも製品の完成度にブレ幅の少ないメーカーを選ぶ
- ブレ幅に影響が少ないと思われるオーダー内容にする
- メーカーが最終的なバランス調整できるような余白を残す
といったところがポイントと感じました。
さて6弦で欲しいメーカーは、「失敗しない選択肢 F-BASS」、「巨大な鳴り KNOOREN」、「高価なアイバニーズ DINGWALL」。いずれもSLEEK ELITE取り扱い。でも広瀬さんから買いたいと思っていたので会社にお邪魔して相談に乗っていただきました。その時のメモがこちら。
オーダーするベースメーカーの候補覚書
F-BASS
- ノーマルのBNが一番好き。とするとカラー変更くらい?
- ソリッドカラーのオーダー → 全然OKだけど規格品から外れると一気にチャージが上がる
- オーダーの幅は限定的=F-bassクオリティ担保
- よって製品としてはブレ幅が少ない
KNOOREN
- ヤン・クノーレンさん怪我
- ビルダーのケガの具合 → 残念ながら完治しておらず目処立たず。制作中止している(※当時の話で今はどうなのか知りません)
- 復帰してもこの先製作ペースは落ちるはず。もしくはリタイヤの可能性もある?
DINGWALL
優先順位
- 重量は4.5kgまでが理想
- LAKLAND, MTDのようなスプリットされたPUはNG → FDはスプリットされている。super fattyは6弦できない。ノードかホイズルにいずれオーダーするかな。
- 指板材は標準のウェンジ。ポジションマークはサイドが入っていればどうでもよい。
- ソリッドカラー(Chocolate Mint、AMERICANAのBahama Blue、ティファニー)、トップ材必要なし。 F-bassでいうSeafoam Green?
【RGB】R=101,G=222,B=240 【CMYK】C=072,M=000,Y=016,K=000 - パッシブ仕様ならvari-toneStylerを入れる。アクティブならACG? → 広瀬さんで対応可能だがパーツを送ってほしい
- アクティブ化を見据えて穴は開けておいて → 対応可能
- ボディ材はスワンプアッシュ以外のもの
- PUを白など黒以外にしたい → 未確認。別PUメーカー換装時にオーダーする。
- LSSは6弦可能か → 不可能
- AB1、2はPU3発のxxx仕様が好み。 → オススメ
- AB1、2はボディシェイプの角をZ系のように落とすことは可能か? → 不可能
- ABはネック材をメイプル以外にできるか? → 可能 ボディ材も実績あり
話をしているうちに新風を感じるDingwallのベースに惹かれました。ちなみにお話しながら広瀬さんのZ3とウェンジネックABを弾かせていただきましたが、やっぱLSSが最高なんだよなーという印象。6弦ベース選びが出口のない袋小路にはまっていたので、コンセプトを”挑戦”として「ファンドフレット」「パッシブ」「ソリッドカラー」「もちろん初挑戦の6弦」としました。 正直この3メーカーならどこでも良かったくらい大好き。早速広瀬さんにメール(笑)。ノーマルからの変更したい点を以下に書きます。
- 先日弾かせていただいたABのようにボディ材の変更の可能性。ずっと弾いて飽きたスワンプアッシュじゃない軽い材がいいです。無理なら無理で了解です。
- ボディカラー指定あります。アメリカーナというところの商品が一番イメージに近いのでそれを書きました。 RGB値もあるので伝わると思います。
- ポジションマークは12フレットのDのロゴ無しが希望です。バーでもドットでもOK。
- パッシブ仕様ですがトーンスタイラーを入れたいです。間に合えば現在開発中のvari-tonstyler希望(凄く良さそうですよ)。
広瀬さんからの返信は、
Zの方、下記の選択肢がございますが、いずれもSwamp Ashよりは重くなりますので、音色に変化をつけたい、という場合はおすすめです。
- Alder (重量はあまりかわりません)。1弦の音色は少しあまくなりますが、Low-Bの明瞭さはAshの方が良好です。
- Northern Ash / Alder。LSS用です。
- Walnut。重くなります。
オーダーシート
かくしてスペックは以下のようにまとまったのでした。誤解を生まないように絵を書いたり数字で指定するのは基本よね。変更点は色を変えてありますが、この他になるべく軽量にして欲しい点をリクエスト。納期は14ヶ月とのことで2016年9月に発注しました。
Dingwallとのやり取り
さてさてオーダーを掛けてから14ヶ月。進捗を定期的に確認しつつも順調に遅れている様子。まあ納期はあくまで目安だからさ(笑)。2017年12月製作開始したそうです。そうこうしていると2018年4月にオーダーカラーの色見本着。こうやって現物確認をしてくれるとはいいじゃない。そしてこちらの指定した色味と大分ずれていたので結果大正解の手続き。いやー確認大事。色見本はオーダーシート記載のRGBの数字とも全然違うので、意味が伝わっていなかったみたい。ウェブデザインの手続きとは違うだろうけど、連絡したリンクも全スルーだったなコリャ。ということでオーダーシートにあるAMERICANA bahamaBlueを取り寄せ紙に塗布して返送しました。
進捗と納品
2018年6月完成に完成し、無事受け取りましたとさ(前回参照)。
オーダー初体験でしたが、なかなかにギャンブルですね。冒頭の先輩諸氏が仰っていたことが実感できました。オーダーに向くメーカーというのはあると思います。ただ自分のメーカーの名前が入るので、顧客のカスタム要求に対してビルダーがどうまとめてくるかっていうのは面白いテーマですね(広瀬さんから聞いたveillette、Alembicの話が参考になりました)。
Dingwallのオーダーはどうなのかってところですが、まあPrimaにしておきゃ良いんじゃないでしょうか(笑)。下位ラインの出来が良いのでZシリーズは中庸なポジションになっています。伸び代は材のクオリティ分がかなりあると思うので、思い切ってmax bet推奨。自分のような音に影響しない部分のみのなんちゃってオーダーならアリじゃないでしょうか。今回奇抜な色でオーダーしてみましたけど、音に影響しないのでマイナス部分がなし、自分仕様感があるのでかなり良かったです。みんな変な色塗りつぶしのベースを持とう。
おまけ
ベースの完成を待っている間にTwitterで流れてきたヤフオク情報。えーッ!と二度見してアクセスしてみると…ここまで似た仕様のベースを持っていた人がいたことを知りビックリしました。こんな偶然ある? ちょっと持ち主とお話してみたい気がするね(笑)。
その後もチョイチョイ似ている仕様を見かけると気になってしまいます。でも他人と比べないのが幸せだよね。黙ってベース弾きましょう。
「え、パッシブのDingwall…?」と思いのアナタ!
— 池部楽器店ベースステーションリボレ秋葉原 (@bassstation_akb) January 19, 2019
アクティブじゃなきゃダメでしょうか?
良いの揃ってますから是非試してみて下さい。
DINGWALL
Afterburner I 5strings “Wenge Neck”https://t.co/KwNbnQhrpg pic.twitter.com/QBaZL99AM8
たーみさんのベースがTLに現れるたびにチョコミントアイスが食べたくなる
— コウロキ (@kohroki_san) July 1, 2018
(2019/12/18更新)
- Dingwall Z2 6st