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試奏したベースのインプレッション
Alembic CMSB Custom 4st
インプレはすっかりこの企画頼りになっていますが、今回はAlembicですよ! スリークエリートで取り扱うようになる前は、楽器屋さんでほとんど見たことがなかった訳ですが、それをじっくり弾く機会を頂きました。牛さんありがとうございます🌝
🎸カニカニベース🦀 pic.twitter.com/NbDBP7rUKf
— たーみー (@aspic2com) September 12, 2023
🎸Alembic全景。
— たーみー (@aspic2com) September 15, 2023
ボディがピカピカ過ぎて自分の全裸が反射していないか気をつけて写真撮っていきます。 pic.twitter.com/aCmL1rxnTy
🎸vol, bal, 各puのtoneでアクティブトーンかパッシブトーンかの各切り替えスイッチ。ベース200本以上試奏してますが、コントロールが見たことない仕組みで面食らっています😋 pic.twitter.com/IQWqxncHDd
— たーみー (@aspic2com) September 16, 2023
🎸ジャックは正面から出すタイプ pic.twitter.com/sdg4rbrfJi
— たーみー (@aspic2com) September 17, 2023
🎸ブリッジ始めほとんど内製パーツを使っているんでしょうね。オリジナリティの権化〜 pic.twitter.com/13PYjqkeOV
— たーみー (@aspic2com) September 18, 2023
👺トラスロッドは2本。セッティングはバッチリ弾きやすいし良い季節なのでネック動かず、触ることはなさそうです。 pic.twitter.com/Na3sWp73CN
— たーみー (@aspic2com) September 19, 2023
🎸エボニー指板は厚め。フレットは幅広で高さは普通。 pic.twitter.com/lEscsuIO3u
— たーみー (@aspic2com) September 20, 2023
🎸ナットは高さ調整できるタイプですね。好みが入る余地があるんだろうか、ナット高って? pic.twitter.com/yOUO9zeimg
— たーみー (@aspic2com) September 22, 2023
🎸PUはシングルっぽいけどノイズはないしどういう仕組みになってるのかな? ダミーコイルやemgっぽい何かをしてる?
— たーみー (@aspic2com) September 24, 2023
それからキャラクターがフロントとリアで違う気がする🤔 pic.twitter.com/JfafYF6Sor
👺ポジションマークは年季を感じる褪せ具合で黄みがかってるものもあります。というか到着時点で逆反りしてたね。確認取ってトラスロッド少し緩めました😅 pic.twitter.com/lPrvh0eAqM
— たーみー (@aspic2com) September 25, 2023
🎸ヘッドのラミネート数よ😳
— たーみー (@aspic2com) September 27, 2023
厚くはないから音響特性と強度を出すためなのかね? こういうメーカーは他にあまり見ないので興味深いです。 pic.twitter.com/VI399qDwnB
🎸マッチングヘッドの美しいエボニー pic.twitter.com/Ohbh9Xbxwr
— たーみー (@aspic2com) September 27, 2023
🎸ボディ材はマホガニーコアでメイプルとエボニー pic.twitter.com/xpF1l247v1
— たーみー (@aspic2com) September 29, 2023
🎸gibson ebみたいな短いホーンって弾きやすさはそれ以外のバランスが取れているかどうかが要素として大きいようで、このベースはすごく弾きやすくて感心しました pic.twitter.com/dtDkz4bjBI
— たーみー (@aspic2com) September 30, 2023
🎸ボディバック全景。可愛さとエルゴノミクスの効きで手に取りたくなるね😍 pic.twitter.com/MrpWLL3m4h
— たーみー (@aspic2com) October 1, 2023
🎸ストラップピンはココ。ネック裏塗装もこの辺から切り替わっています👍 pic.twitter.com/FOtev2ROyO
— たーみー (@aspic2com) October 3, 2023
🎸ボリュート部はフラット。ヘッドだけのためじゃなくココの強度出しも兼ねた積層なのかね pic.twitter.com/2ipjYuScZn
— たーみー (@aspic2com) October 3, 2023
🎸ヘッド角 pic.twitter.com/5MX9gFBZAW
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🎸メイプル、パープルハートで太ネック。ネック裏はサテン塗装。杢は少し。 pic.twitter.com/uRhbG2vGxg
— たーみー (@aspic2com) October 5, 2023
🎸ブラスっぽい蓋。金物は全てブラスよねきっと。 pic.twitter.com/jPCqKqWHHm
— たーみー (@aspic2com) October 10, 2023
🎸キャビティは大きく取ってる割にスカスカなのでメンテの作業性ヨシ。導電塗料は黒じゃないけど一体どういうものだろう🤔 pic.twitter.com/aGUNJpw6D0
— たーみー (@aspic2com) October 10, 2023
🎸24フレットのサイドドットだけブラス。お洒落で雰囲気にあっているので、他の蛍光ポジションマークは後の改良じゃないかな。ということは使われていたベースということで👍 pic.twitter.com/WSgoU6oXJZ
— たーみー (@aspic2com) October 11, 2023
🎸PUの高さを見ても極端なネック角(でいいのか?)になっててスゴい。スルーネックだから仕込み角とは言わないんだろうけど…。どういう理由でこうなってるのかわかりませんが弾き心地に違和感は全く無い😅 pic.twitter.com/u1GK7MfveR
— たーみー (@aspic2com) October 13, 2023
🎸ロックピンなしストラップの手持ちが一本もなくて吊って弾くことはなかった pic.twitter.com/zZt2m8crJJ
— たーみー (@aspic2com) October 14, 2023
🎸ヘッド周りの構造をサイドから観察。ナットの掘り込みもちょっとしかないんだね。写真がなかったですがペグの裏蓋にはAマークあり。 pic.twitter.com/l1vp248hYm
— たーみー (@aspic2com) October 14, 2023
🎸ダブルトラスロッド。角ナメしにくいからオスメス逆のこのタイプこの位置が優勝ですよね。長く使える的コンセプトの楽器なら尚更これ🙆 pic.twitter.com/7ASwhgmgH5
— たーみー (@aspic2com) October 16, 2023
🎸エボニー指板は厚め、フレットは幅広でネックは太い。事前のイメージとは違って結構ゴツいです。 pic.twitter.com/N2N52x31Zv
— たーみー (@aspic2com) October 16, 2023
🎸このブリッジはなにか元になった物があるんでしょうか? Alembicみんなこれなので音の構成要素として重要そう(ペグはゴトーだそうです)。歴史を勉強するポイントだな🤔 pic.twitter.com/AnOhfJJP0p
— たーみー (@aspic2com) October 19, 2023
🎸ブリッジのコマ、変わってるわ~😂 pic.twitter.com/0HsBXR6YOj
— たーみー (@aspic2com) October 20, 2023
🎸ピックアップ pic.twitter.com/nfFxoCTWFn
— たーみー (@aspic2com) October 21, 2023
🎸コントロール pic.twitter.com/xrij6hUNuV
— たーみー (@aspic2com) October 22, 2023
🎸重量は4,680g。重たいベースですね。そういう鳴り方してると思います。 pic.twitter.com/OwIxv5Mf9d
— たーみー (@aspic2com) October 24, 2023
マホボディ、エボニートップ、メイプルパープルハート5pcネックのエボニー指板。サーキットは当然Alembicオリジナルのもの。
まず持った感じですが重い、ネック太い、ミディアムスケールというのが最初にきます。でも小振りなので、例えばコンターもないんですがなくても取り回しや当たりが辛くない。座奏時の収まりは想像より全然良いですよ。
音を出してみると、ついつい和音を弾いてしまう鳴りのクリアさ。音がツルッと出てくる感じはエボニーの影響かなあ? 思い込みなのか、ブラスのキーンとした音域が強調されている印象。10kあたり? ハーモニクスも出しやすい。一方低音はベタッと、サドウスキーみたいな収まり。仕事できるよ~。ハッキリクッキリな音でファジーな雰囲気は得意じゃない。癖はフィルターで付ける感じ?ミドルの描き方、解像度は違うけどやっぱりTUNEとかはこれを目指したのかねえ。
そいでもってやっぱりね、return to foreverを弾いちゃうしスタンリー・クラークごっこしちゃうわー(笑)。いろんなアルバムで聞いてきたAlembicのサウンド各種が出せるし、まあ逆にその10種類くらいのサウンドバリエーションからは出ないけど、それを弾きたいんだから。
あとこのベースはアタックが強く出てコンプレスした音じゃないんでスラップでも楽しい。スラップのやりづらさはフォームによってはあるだろうけど、ネックとフロントPUの指2本文の隙間でも全然やれる。リアPUがかなり接近しているセッティング。
というかよく見るととんでもなくブリッジが高く、ジョイント部に向かって傾斜がついてました。ファクトリーメンテの後にお借りしているのでこれがデフォルトセッティングなんだね?! 弦の傾斜のせいか、サムピングアップダウンの連射が過去一やりやすいベース。PUのランプ効果もあるのかも。ちょこちょこスラップに向いてますね。ベタッと低音+カキっとしたアタックがあるから、キメでE弦ドンと弾いたときに気持ち良いぜ! give it awayみたいなのも良い感じ(スティングレイとは違う上品な感じね)。
アクティブフィルターが面白くて切り替えできるパッシブよりもカット直前の山が強くてキャラクターがつけられる。アクティブ、パッシブフィルターは全開でも切り替え時に音色が変わりますが、そういうコンセプトのサーキットなんでしょう。初めから無加工の音はない設計。 全開時はザ・ドンシャリ音。
DI直みたいな音が好きかどうかってのはあるね。ワタシは大好きだけどアンプ寄りの音を割合多く混ぜるような人は好きじゃない? フェンダーオーガニックな感じ皆無だからなあ。昔の人が描いた未来予想図みたいな、ベセスダ・ソフトワークスのfalloutの世界観みたいな、古い高級車みたいな立ち位置。
🎸スタジオで鳴りを確認。しかし絵になりますねえ😍 抱えた姿見ると予想に反して馴染んでてカッコイイわ。ritterと同じくコンプレックスが問題だな。
— たーみー (@aspic2com) October 26, 2023
鳴りはヘッドホン環境とギャップが少ない音。久しぶりにbagendも使ってあげたかったし楽しかったねえ。ただヘロヘロのギタースタンドが怖すぎた😱 pic.twitter.com/0yXZkhHHKf
スタジオに持って行って弾いてみました。リッケンバッカー成分あり。カンカンフレットが響くバズもたっぷりあって歪ませる必要を感じない。ギャリンギャリンというやつですな。ジョン・エントウィッスルみたいなサンダーフィンガーな音でるなーアンプだと聞こえ方違うな、と思ってたらこれバズだ…ネックが逆反りしてるの、家では気が付かなかった(後にネック調整をしました)。
PUがシングル(※1)なので音量の変化に幅があって表情豊か。これだけ重いベースだと「コンプレス気味かなあ?木も硬いやつだしなあ」と思っているとシングルPUで気持ち良い。PUバランスがリアの方がかなり音量が大きくて、何でフロントとこんなに差をつけるのかよく分からず。バランサーをフロントに振っていってもあまり音色の変化がないように聞こえるわ。
スタジオで弾いても低音は常にたっぷり、高音もギャンギャン鳴るので、それをフィルターで均していく感じ。ミドルもアクティブフィルターで癖付けできる。結構色々できるぞ。しかもベースからは外れない。
ローはEQでいじれないのですが、ショートスケールなので余計にそういうチューニングをしているのか、たっぷりあります。だからすっごくベースしてる。フィルターで低音を減らすことはできないんだけど、高音を削らなければ重心が上がるバランスを取れる。面白いですね。
アクティブフィルターはカットの手前周波数で6db持ち上げているらしい。これが音をつまむ、ミドルを上げる印象で癖付けなんだけど、素晴らしい仕組み。ワタシが使っているtonestylerもそういうトーンカーブになるので馴染んでいるものです。こっちのほうが素直にワウワウっぽい動作。6dbってかなり乱暴に感じるけど、これはメーカーからの「お高く止まってるだけじゃねえんだよウチは、ナメんなよ」っていうメッセージに感じる。基本はクリア真っ直ぐな音を目指して作っているんだけど、やるときゃやるよと。
ファミコンの低音みたいなグラファイト系のベースに通じるカラーがあるけど、クリアはクリアでもレンジ感はバカ広ではないし、ずっとオープンな鳴り。チリチリしないレンジ感で木材の音を感じるし、Geoff GouldやModulusみたいにバルバルしたジャンルじゃないのよね。アメリカンな感じはなく、ヨーロッパっぽい埋めるローなんだけど、上品。
アタックがここまで出てるとメロディを弾きたくなるんで、やっぱStanley Clarkeの使い方になっちゃうよなあ。楽器の特性を全て引き出すようなプレイヤーがすでにいた場合、一本道のレールに自分が乗った感覚がモチベーション低下を促すので好きじゃないのです。多様なベースがあってみんな好きに弾いてる世界であり続けたいな。
セッティングによってはFreedom Custom Guitar ResearchのDulakeの音を連想させられました。あれ似てる所あるぞ。TUNEはじめ日本メーカー製のベースにも被っている部分があちこちにありそうです。You Tubeで聞くmayonesも。
※1 シングルではなく極端にコイルのターン数が少ないハムバッキングPUだそうです。いやはやスゴイねAlembic!
これが個性といわんばかりのアレンビックサウンド。
ベース全体の流行や市場の方向性みたいなところには関係ない場所におわすから、ron wickershamよろしくまるで仙人のような存在ですね。
ベースの概念を広げる楽器はそれだけで優勝です。偉いでしょ。
(2023/11/06更新、2023/11/10追記)
- Alembic
- Alembic CMSB Custom 4st(2023/11/06更新)