aspic-2

to Bottomto Top

試奏したベースのインプレッション

Dingwall SJJ5

G弦が32inchというのは合いますね。フェンダー的な楽器だからかな?とも思うけど、このパワーがない緩い感じはいいと思う。一方慣れ親しんだ35inchのB線は、特に感想なし。おなじディンウォールでも、LSSなどの無敵のLow-Bとは逆に、G線の緩さがこのベースのキャラクターな気がする。ディンウォール流のフェンダー解釈という事なのかな? フレイバーのみって感じ。

このメーカーのPUセレクターは正直少し苦手なのですが、これも緩さ、ファジー感によっていい具合。Z系よりブヨブヨしてるから、各ポジションの特徴が若干ボヤけていて、周りにも馴染みやすいんじゃないかなあ? 音は汎用性あります。

指板はフラットめですが弾きやすかったです。相変わらずEQはほぼいじらず。このメーカーはPUセレクターだけでOKな印象です。あと細かいところですが、パッシブからアクティブへの切り替え時、引っ張ったノブを元に押しこむんですが、その時の振動がコォォォンと響くんです。

コォォォン。実にいい音するんだなこれが(©マルサの女)。これLSSでもZ3でもSJJでも共通してあって、こういう響きのするベース大好きなんです。回路やファンドフレットだけじゃないって事で、ますますあなどれんぞオイ。スラップでSJJの特徴が出やすいのは、このコォォォンが影響していると思います。ワタシはやりませんが、ゴリゴリピック弾きの場合も、効果的なんじゃないかなあ。

(2011/12/10更新)


音はやっぱ緩めなのがよくわかる。

COMBUSTIONの動画と比べてもビシッとくる感じはせず、やっぱ狙ったキャラなんでしょうね。

実際いなた目の音もカバーしてるから、古めのfunkなんかもバッチリ。しっかりし過ぎたり、強すぎたりするベースでは、周りに馴染みづらくてツライですからね。

ファンドフレットとの関係性でいうと、弾き心地の整った感じと、ローポジのアクセスの良さがプラスポイント。

インチが特別長くは無いので、個人的に期待する『Dingwallならではの音』は得られないのがマイナス。

フェンダーに寄せているって感じは、思ってたよりしないなあ。ゆるめの音で突き抜けていないってのは、バイクでよく言う常用(音)域の使いやすさ重視って事でしょうね。メーカーの間口を広げるには、尖っていないキャラも必要ということかな。

(2012/03/03更新)