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試奏したベースのインプレッション
Fodera Emperor 5
以前スペクターをカニカニお借りしたcycoさんから、今度はフォデラを弾かせていただきました。ハイエンドの代名詞の一つだと思いますがこれが2本目のインプレで(一本目はコチラ)、あまりお店で見かけず、仮にあってもあまり刺さるものがなく購買対象ではないのでご縁がないベースメーカーなのでした。でもカニカニベースならお店に手間をかけることなくじっくり弾けるから良いよね~。
スペックは5弦のアッシュボディ、メイプルネック、ハカランダ指板。レインプアのJJ、HAZプリ。
Fodera Emperor-5 ということです。外観チェックしていきます。 pic.twitter.com/ETU6rom64Q
— たーみー (@aspic2com) March 22, 2022
🎸ヘッドはバーズアイメイプルの化粧板、トラスロッド調整口、ブラスナット。よく見ると溝が浅い。 pic.twitter.com/t8cCPQ2aMn
— たーみー (@aspic2com) March 23, 2022
🎸ローズウッド指板の5弦、フォデラの弦が張ってあります(ニッケル?)。導管の出方、杢目がワイルド。 pic.twitter.com/G1cr5KYQVt
— たーみー (@aspic2com) March 24, 2022
🎸激重アッシュ。証明の杢目滲みでわかるように塗装はかなり薄いですね。 pic.twitter.com/RusXkJhE2N
— たーみー (@aspic2com) March 25, 2022
🎸オリジナルブリッジはメカメカしいですね😍 弦間は18mm? 弦が乗る部分とか特徴ありますね。 pic.twitter.com/IZInhG9FYa
— たーみー (@aspic2com) March 25, 2022
🎸スイマセン、Jacaranda指板でした😅
— たーみー (@aspic2com) March 28, 2022
21fretで高音弦ハイポジの杢目がワイルド。弾きやすいので速弾きいけますね〜。しっかりお手入れされてて、大切に扱われている楽器😉 pic.twitter.com/jarIq7HoJr
🎸やっぱ驚愕なのはPU。エアロで良かったっけ?他のベースに積んであるものとは正直別物の印象。非ッ常に出来が良いです。 pic.twitter.com/2Asg5BOaOX
— たーみー (@aspic2com) March 28, 2022
🎸ボディシェイプは丸く優しい。ボディに厚みを感じるのは昔と変わっていないね。ハイポジも弾きやすい。でも21フレットなだけでこうなるものなのかな🤔 pic.twitter.com/kUE9CNyI9a
— たーみー (@aspic2com) March 29, 2022
🎸プリアンプはどこのだろ? フォデラと言えばマイクポープでしょうか? 2vol, 1bal, tmbとミュートスイッチ、アクティブパッシブスイッチ。ジャックがフロント面にあるのは良いけどL型プラグだとスイッチを触って誤動作の可能性あり。 pic.twitter.com/EHaSbEq7gi
— たーみー (@aspic2com) March 30, 2022
🎸4点止ボルトオン。ジョイント部のちょっとした段差が効果ありますね。ハイポジに行って親指がボディに引っかかった時、手が小さい人、分厚い人へ配慮してある。 pic.twitter.com/th5f7ClzCW
— たーみー (@aspic2com) April 1, 2022
🎸ヘッドは面白い木の組み方をしていますね。 pic.twitter.com/suojEbIDj8
— たーみー (@aspic2com) April 5, 2022
🎸プリアンプはマイクポープじゃなくてhaz製とのこと😛 dipスイッチで周波数切り替えあり。 pic.twitter.com/qnM0YzQesi
— たーみー (@aspic2com) April 5, 2022
🎸メーカーロゴマークとドットのインレイはアバロン貝でしょうかね?豪華な意匠でした。
— たーみー (@aspic2com) April 6, 2022
という訳でフォデラ、色々確認できて勉強になりました😎 pic.twitter.com/Rj9QolUzlK
ほい、さてさてインプレですが、写真で伝わらないこととして実はこのベース、重さが5kg超えと凄まじいです。座奏だとシェイプのあたりが良いのでそれほど苦になりませんが、ストラップ掛けて吊ったらマッチョメン専用機な感じでしたよ(笑)。時間は嘘付かない。しかしこの重さは音に反映していると思われます。また衝撃映像でおなじみの手作業でザクザクやるネックシェイプは快適で、速弾きができる弾きやすさ。
音に関しては、まあ驚いた。その昔弾いた個体と同じ鳴り方だったのよ! 記憶の奥底に沈んでいたその時の感覚が思わず引き上げられた体験をしました。15年前なのに、モデルも違うのに。それがフォデラの音なんでしょうね。特にスラップしたときのアタックの出方が大昔に弾いたときの印象そのまま。フロント中心で音作りする系のベース?指もフロントに置きたい。
その次に思ったことは、キャラクターの深さ。バランサーをフロントPUに振るとして目盛りが14くらいまである印象。物理ではありえない話だけど振り切ったその先まで行ける感覚で濃い音色が出せます。これはPUが良いのかなあ?
飛び出たところがなく、しっかりとまとまった出音、アタックが印象的。モダンとも言えるけど、これがハカランダの特徴なのか、もしくは重量や専用弦が影響しているのか、条件を変えて試してみないとわかりません。
それから何故か音にスペクターっぽさが若干感じられるのは持ち主のゴーストが宿った説もあるけど、ナットも関与してる? 弦の見出し量というか、載せ方はspectorっぽいんだよね。もしくはken smithやveilletteみたいな人たちって同じ工房で修行してたっけ? この辺の系譜は記憶が曖昧なんだけど、共有知の可能性もある。
そんなspector NSも積んでたHAZのプリアンプに関しては、cycoさんのリクエストもあってちょっと設定を掘り下げて検証してみました。特徴やパワフルさはさほど出さないタイプ。ハイローEQはシェルビングかなあ?でディップスイッチで周波数帯をいじれる。
ミドルに影響しているようには聞こえなかったんで12がベース、34がトレブルと考える。重量がある分低域のロスが無いベースで、そのままでも出すぎていると感じます。なので一番あっさりとした設定が好きでした。ベースブーストはほぼ出番がなく、カット頻度はちょっとしかしないので、あまり迷うことがなかったです。
一方トレブルはちょっと考えました。全オフだと癖がない一方、よく効く印象でこれもすごく好き好きです。ただカットした時はいかにもアクティブトーンの効きで、比べると3や4をオンにした方が良いトーンに感じました。トレブルブースト時はフロントピックアップの音色が良いと感じるのを考慮に入れて、落とし所としてオフオフオフオン、という感じです。cycoさんのセッティングが1だけオンだったのでワタシの好みは逆ですね。まあやっぱりサーキットは時代性をよく反映するので、タイプが違うアウトボードプリを使っても楽しそうです。
ただね、パッシブで十分良い。というかパッシブが良いのよ(笑)。完パケっぽさは普通に弾いていても強く感じていて、コッポロもこのジャンルなんだろうなあとか思ったりしています。ただオテイル、櫻井さんもフォデラに乗り換える前のモジュラスやヤマハの音が好きだった。音色と演奏がしっくりくるというか…。なんか弾いてる人は良い音と思っても、聴いてる方が同じように思うとは限らないんだよね。
フロントもリアも出音が綿棒型、丸く太いアタックが強めに出るタイプ。リニアにビシッと切れる性格ではなく、色々と緩い三徳包丁、汎用性の高い優しい性格。で音色は補ってくれる系ですね。音だけでなく体への当たり、ネックの形も主張や邪魔をできるだけしないようにできてる。演奏して存在が消えてしまう=プレイに集中できるみたいなのが究極目標なのか? でもこれ系は楽器と一心同体、シンクロできないと楽器特有のクセが逆にどんどん気になってしまうもの。実際予想を良い意味で超えてくることはなく、一方ネガはほぼ感じない。そういった意味でプロの道具だけど、そっち系でNO.1のサドウスキーと比べると、やっぱり華やかなキャラであると思う。
振り返るにcycoさんのフォデラへのオーダー、ことごとく正解だったように思います^^
— たーみー (@aspic2com) August 9, 2016
(2022/05/25更新)
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