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試奏したベースのインプレッション

YAMAHA BB2000

BB_Shinさんとカニカニベースしました🦀 お借りしたのはYAMAHAのBBです。フェンダーギブソンリッケンをはじめ定番を全く通っていないワタシですので、ヤマハのBBも弾くのも初めて。40年脈々と歴史を紡いできたモデルなのでいっぺん弾いてみたかった。日本語で歴史をまとめてくれている方も多くいらっしゃいました。ヤマハ自体も無形文化財意識があり、近年のリニューアルにあたってテコ入れコンテンツも出ています。

このインプレでは過去試奏したTRBとは全然違うだろうし楽しみです。ところが先にネタバレをしてしまうとヤマハのベースらしさ、カラーというのは共通したものがあると感じます。

  1. 太い
  2. 暗めの音
  3. 居場所から出ていくと気持ちよくない

それぞれに見ていきます。

音色の太さ

まず確認してローが凄くあることにビックリ。ギブソン系か?!と思いました。スラップも太い。インプットは弱くても十分。強く弾いてもフレットノイズが増えていくだけであまり美味しくならない。ハイミッドのカリッとした音がでるので、爪やフレットの引っ掛かりをよく拾います。その分トーンは少し落としたほうが使いやすいのかも。千葉さん、BB shinさんも言ってた。

重心が低い音

塗膜の厚い鳴り方。スピード感があるが表面的。アイバニーズみたいな楽器とは真逆な鳴り方で、凄くカッチリ。でも弦だけが鳴るわけではなく振動エネルギーが木部を回っている感覚がある。フライホイールマスの大きなアメリカンみたいなトルク感。750ccクラスね。Ibanezは125cc。Dingwallは250かなあ。TRBやknoorenは1300cc。楽器が鳴ってミドルが出てくるまで若干ラグを感じる。これは先にリンクをしたヤマハの公式コンテンツでも書かれていた経緯と同じだと思います。それを受けて現代版はスルーネックからボルトオンに変更したらしいですね。

居場所から出ていくと気持ちよくない

BB shinさんのおっしゃっていた、

”フェンダーに馴染んでる人は「棹を御しよう」とする傾向がありますが、BBは「棹に寄り添う」事で本領が出ると思います”

は、まさに核心をついていると思いました。どうやっても動いてくれません。椎名林檎をコピーする時はそのものの音が出て最高なんですが、曲によって合わない音色の場合は調整幅があまりなくお手上げです。得意なことをさせないとダメなベースですね。

でもこのベースで演奏された曲がいっぱいあるわけですから「あの曲を気持ちよく弾きたい」という場合やこの音色でなければイカン!と最終形までイメージできている人なら全く問題ないでしょう。電装部をごそっと変えて使い勝手をよくしよう…って夢想する人は、初めからそういうベースを探すべき。BBは歩み寄ってくれません(笑)。

(2020/10/26更新)