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試奏したベースのインプレッション

Ritter Roya5 Slimbucker

シングルPUのモノも続けて弾かせてもらいました。フィニッシュの見た目の美しさなんかほとんど気にしないワタシですが、これはちょっと凄かったです。唯一F-bassのラッカーがキレイだよねと思う程度にしかフィニッシュに関心がないのですが、この"プラチナ箔+エイジドラッカー仕上げ"というのは見たことない美しさでした。ホントね、写真で見るより実物の方が100倍カッコイイから。

絵画的な感じというか、絵の古い額縁って金箔処理がはげて地が見えていたりするじゃないですか。アレを思い出しました。出ている部分が摩耗して、額の模様の溝はそのまま残っている状態が同居しているさま、年月を感じされるワビ的な世界が、このリッターにもありましたね。Brubakerは木目を生かした塗装やデザインをしますが、デザイン的には結構アバンギャルドな方向に振っていて(もちろん狙いで)、ココしか出来ないと思う。

見た目は所有感に即つながると思いますので、好き者には響く外装ですが、じゃあ音はどうかというと、リッターをシングルピックアップしたらこうなるだろうという、そのままのイメージ。はじける元気の良い反応で鳴ってくれました。材や軽さもあるかもしれませんが、軽い音のベースは好きなので楽しめましたね。太さや詰まりっぽさは薄く、フレットの音が良く出てくるように思います。ただ音の密度は十分。弾き心地などはほとんど同じ印象です。

ただこの楽器が劣るという訳では決してないんですが、これの前に弾いたTriplebuckerの出来が素晴らしかったなと思います。どちらのピックアップが合うかは個体によるとも思いますけど、でも両方ともritterの音がちゃんとするところに、ritterのブランディングは外見だけじゃないんだよっていうプライドも感じましたね。

(2011/06/28更新)


やっぱりキレと言うよりはコク方向の音ですね。

Triplebuckerよりも押し出しの少なく、上品でシンプルで繊細。

材や弦の音がよりハッキリ出るのはこっちの方かも。

ワタシが好きなのは圧倒的にTriplebuckerの方ですが、両方ともキャラが違ってよろしいですね。

(2011/10/30更新)