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Neve系プリアンプ比較

Heritage Audio 73JR II, Chandler Limited Germ 500 MkII, 
wes audio PHOEBE, Chameleon Labs 581, Vintech audio 573, AMS Neve 1073LB通っておきましょうneveの道、ということで一回は1073系と言われる機材を買って勉強しなきゃいかんと思いまして宮地楽器に比較試奏のお問い合わせ。

これまで弾いてきた中で本命はvintechなことを足立さんに伝えた上でお任せし以下6機種をご用意いただきました。左から

試奏に使ったのはWarwickのストリーマーステージ?っぽかったです。5弦。持参の自作BELDEN8412とDI Snakeでパネル正面と裏側から繋いで音の比較もしました。

Heritage Audio 73JR II

AMS NEVE 1073LBと似た印象。比べるとちょっとお上品というかモダンというか。オケの中で自然に抜けてきそうな音してる。ハイパスフィルターは自分の用途的にあまり使わないかなと思うけど、Z2のシリーズシリーズ配線でコンプに引っかかりすぎる時に使える? 馴染みがないけど意外に役立つことがあるんだろうか?

Chandler Limited Germ 500 MkII

レンジも広いけど、特に中域の情報量の多さが改めて大変良いですね。例のgainとfeedback調整では歪み感よりも位相を変えたような音の変化を感じる。やっぱりベース単体で使うならGainを上げてfeedbackを下げて、下部のthickスイッチは入れた設定にいつもなっちゃう。スタートはこの設定からでオケに合わせて調整でしょうか。neveとapiの中間とか読んだことある気がするし、1073系とは少し外れるか。

wes audio PHOEBE

トランジェント、と最近覚えた言葉ですがそう表現していいのかな? サムダウンした時の反応が73jrIIや1073LBグループとは違う。573と同じくバコォっとなるので、この音が鳴る機材が欲しいです(もしかしたら他でも出来てGainの設定の違いだけかもしれない)。R10ではモジュールを一部加工しないと搭載できない(不可逆)。うーん、あまりやりたくないねえ。

Chameleon Labs 581

一番クリアで薄味。音の速さは普通。なので今回求める方向性とは合わず。これでクリアとわかるので、比較している他機材はトーンの色付けが相当なものなんでしょうかね(笑)。今回genelecの2.1chお高い環境で試奏させていただいたのですが、音は良い感じで聞こえるので安かろう悪かろうとは思わないです。

Vintech audio 573

DI snakeで繋いだ音がとても良く気分がノッてくる♪ DI inは音が良くなかったけどimpedanceボタンをポチポチしなかったのでそれのせいもあるかも。DI inとmic inで音が全然違うのは517で経験済みなのでアルアル。フロントジャックが良くないのか、回路が異なるせいなのか、でも重きを置くのはマイクだろうからなあ。両方試せて良かった。音は遅くないです(案外ここがポイントか?)。ロー感もこうやって一列に並べてみると、それほど際立っている訳ではないな。

AMS Neve 1073LB

レンジがまとまっていて密度がある音で、これが暑苦しさと表現されるものなのかもしれない。音が遅いんだけどそれが良い機材ですわ。Heritageと比べると毛羽立ってて埃っぽい。大きな歯車を回してガチャガチャ動いている感じ、全体にKawasakiのバイクっぽい。

まとめ

Vintech audio 573お買い上げしました。納期が3ヶ月とのことで気長に待ちます。

あくまで自分の用途にあう機材という観点から選びましたが、プリアンプは音色の違う1slotのものをもう一個探したいと思います。GreatRiverが良いのはYou Tube見ててわかっているんだけど、2slotつかうなら倍よくないとね(笑)。カラフルにしたい。

順番的に次回はコンプなので、宮地楽器からデモ機を借りるか、また試奏させてもらって決めたいところです。

(2022/12/30更新)