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試奏したベースのインプレッション
Carl Thompson 4st
カニカニベースでカール・トンプソンをお借りしました。モデル名はどうなんだろうと持ち主に確認したところ「スクロールベースと言われてますが正式な名前はわかりません」とのことです。この辺は少規模工房らしく体系立てていないのでしょう。ベースのスペックはパドゥークボディ、メイプルネック、エボニー指板、ディマジオPUモデルJ 、OBP1プリ初期型のでかいやつとのこと。オールドプレシジョンベースOPBじゃないから気をつけましょう
🎸カニカニベース🦀
— たーみー (@aspic2com) April 4, 2024
まさかのCarl Thompson pic.twitter.com/Fb4R0L0pLp
ベース全景。スケールは34インチっぽい4弦。 pic.twitter.com/J1ljR6xwYF
— たーみー (@aspic2com) April 6, 2024
🎸ボディは確かパーフェローと伺ったように記憶してます。塗装はどうなんだろ? pic.twitter.com/TAVV5RXCYh
— たーみー (@aspic2com) April 7, 2024
🎸PUはディマジオ? ブリッジ側はかなり寄った位置ですね。フィンガーランプは後付でしょう。指置く場所がえぐれてるね。 pic.twitter.com/ijoMhjnYpk
— たーみー (@aspic2com) April 7, 2024
🎸ブリッジはバダス。超年季はいっているけども歴戦をくぐり抜けてきた戦車みたいな雰囲気です。1stガンダムっぽさも。 pic.twitter.com/HtZQ9QFPkw
— たーみー (@aspic2com) April 8, 2024
コントロールはvol, passive tone, balancer, treble, bass, active passive switch, opb-1 pre pic.twitter.com/fiEMpwKYSZ
— たーみー (@aspic2com) April 9, 2024
🎸xlrは切ってあるそうです。使えたら面白かったね pic.twitter.com/rj7LIi4Vlg
— たーみー (@aspic2com) April 11, 2024
🎸これ系デザインの始祖であるホーン部。床置きはもちろん構えも安定しますのよ、オホホ🤭 pic.twitter.com/sxRywOZFsj
— たーみー (@aspic2com) April 11, 2024
🎸逆側のホーンはかなり細いデザインでネック側を抉っててしかも長い。 pic.twitter.com/lLc2RWaGjK
— たーみー (@aspic2com) April 13, 2024
🎸エボニー指板24フレット。トラスロッドはヘッド側調整ですね。ボディコアはメイプルマホエボニーかな?かなりの枚数だ😲 pic.twitter.com/yG94jgVsqy
— たーみー (@aspic2com) April 13, 2024
🎸ポジションマークは貝ドット。12、24フレットの意匠は3つというのは珍しいですね pic.twitter.com/ozC895kdwC
— たーみー (@aspic2com) April 14, 2024
🎸打ち替えでフレット状態は完璧。エボニー指板は手持ちのTUNEと同じか?シルキータッチで目が細かいタイプ。 pic.twitter.com/0iVdQPkhaj
— たーみー (@aspic2com) April 15, 2024
🎸ナットが変わってて牛骨とエボニーの組み合わせで超大きい物体。弦は接地してるからそれぞれの素材で機能を分割してるのかね🤔 pic.twitter.com/uctN65m9UO
— たーみー (@aspic2com) April 16, 2024
🎸トラスロッドは怖いので触る気なし。気候が違うので反りますが1ヶ月経って落ち着きました(もしくは慣れたのかも) pic.twitter.com/oqdZkOWjSe
— たーみー (@aspic2com) April 17, 2024
🎸ペグはシャーラーで2対2 pic.twitter.com/Ngr4GS36V3
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🎸ブランドのロゴプレート。この厚み、もはや表札と言った方がしっくり来るよね😂 pic.twitter.com/AYp9NdrYmL
— たーみー (@aspic2com) April 21, 2024
🎸スルーネック…じゃなくてセットネックか? ボディコアの感じからかスミスに似てるなあ。ハイポジアクセスはもちろん良いです。重心がシングルカットのベースっぽい。 pic.twitter.com/7s5jg5tIaF
— たーみー (@aspic2com) April 23, 2024
🎸ボディバックはこんな感じ。角が落としてあるのとクビレが大きくホーンが長いので、膝に抱えても収まりが良いです👌 pic.twitter.com/rfXDg45y1g
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🎸ネックは1pcメイプル。トータルで見ると存在感薄めで他の木の個性のほうが目立つ。優しいシェイプです。 pic.twitter.com/cxbmfhpm0M
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🎸ボリュートはスンとまっすぐ平らなんだけど、木の継ぎ方は手間かかってますねえ pic.twitter.com/7EhNFpv3eB
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🎸シャーラーのペグ。ヘッドは大きく裏は平らで化粧板仕上げ。 pic.twitter.com/3QnpGW1XIp
— たーみー (@aspic2com) April 27, 2024
さてまずは抱えた感じ。ストラップで吊って鏡の前で見るっていうのは多少なりとも客観視してバランスや楽器の収まり方を見たいわけですが、まあスーパーおしゃれになるね。古いのもいいのよ。ジャンルも結構超えていく存在の重さがありますね。この辺が新しい楽器やメーカーだと野暮ったかったり軽かったり禍々しかったりしちゃうのよね(笑)。
ホーンが大きな特徴だけど、そこを観点として楽器を持った印象を比較するとRitterはゴツくてデカくてドイツ車っぽく、アダモは柔らかく華奢。じゃあCTはと言うと、マスの集中と鋭さを感じる。 4弦だし重くはないベースです。
さてさて音ですが、鳴らしてみるとちゃんとレス・クレイプールっぽい音も出せて驚きました。あれ本人の音というよりは楽器の音なんだなって(割合的にはですが)。パドゥークボディは反応早いし音楽的な材だなやっぱ。緩さはなくシャープ、音が止まるBAGENDは合うね。フロントPUの1弦側が高くて大きい音が出るので、なにか狙った部分があるのでしょう。
リアPUはケン・スミスみたいなクセのある音。マウント位置がかなりリア寄りということもありますね。フロントは程よいディープさ。両者のサウンドが結構違うので、この辺は昔のベースだなという感じを受けました。プリアンプは後付でアギュラーOBP1ですが、両PUの個性に寄り添わないチョイスが素晴らしいと思います。エウーゴ、ティターンズ、アクシズですわ。
PU位置がそう思わせているのかもしれないですが、時代を考えるとかなりバランスよいベースだと思います。音色の幅が出せるので対応力アリ。オーガニックな響きもありますが、打ち替えたステンレスフレットの音になってるね。エキゾチックウッドの音はそのままシンプルに出力。 スラップはビキッとしたプルの音で、剛性が高いベースっぽい鳴り方ですね。
とんだベースマニアがTV局の制作にいたもんだ(笑)。ピートヒルトンでしたっけ? べーコレにベースがあったことがありましたね。ベース作っているお弟子さんも出てきて、製作環境含めCTというメーカーの雰囲気がつかめてきました。
木の鳴りを生かしたベースと言っても複数の材でラミネイトが多かったりするので、MTDみたいなザ・マホガニーの音でござい~というわかりやすさがありません。でも硬い重たい材を使った音というキャラクターは共通しているような気がします。個性的なファッションをしているが世間の評判とは違って金銭感覚は地に足がついた人。
(2024/05/28更新 / 2024/05/30追記)
- Carl Tompson
- Carl Tompson 4st(2024/05/28更新)