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試奏したベースのインプレッション

SJI試奏用Chapman Stick

「スティックはレンタルできるんですよ」という話を耳にして申し込んでみました。特殊な楽器で店頭での試奏だけでは絶対わからないと長年思ってて、トニー・レヴィンも新しいことに挑戦する気持ちで挑まないと弾けないよ(カズミワタナベははじめから上手く弾けたけどな)って言ってたし(笑)。

レンタルすればバシッと取り組めるので、興味はあるけど購入にはとても踏み切れないって人にはヒキがあるのでは。ワタシもその一人。トニー・レヴィンファンはとりあえず一回触ってみたら?

で、料金は大変良心的。スペックは古い型だけどstickど真ん中の標準的なもの(Stickupピックアップ付き10弦モデル)。発送中のタイムロスを考えるとレンタル期間がちょっと短いなーと相談したら伸ばしてくれました。レンタルにあたっての契約書まで作成してもらえるので万一の時ももめて嫌な思いをすることもなし。

どうもstickという楽器を普及させたいという想いが強いらしく、このレンタル制度もその流れで出てきたもののようです。窓口のラムジィさん、金丸さんの対応は返信も早く丁寧、誠実でした。

さて手元に届いたstickですが、事前にHPでしっかり勉強してたので操作に戸惑うことはなし。問題はベースの延長で弾こうとする神経回路ですね(笑)。手が勝手にそれまでの感覚で動いちゃうので、とにかくゆっくり試していきました。このへんは単に慣れの問題なので、むしろタッチやポジションによる音の変化に集中。

思ったけどトニー先生ずるいわ(笑)。stickもベースと同じでやっぱり美味しいポイントというのがあるのがハッキリわかりました。クリムゾンのstickのプレイではそれを最大限に利用したフレージングをしてるんだね。あの最高の低音が出るポジションって、この個体の場合は弦をまたがって15箇所くらい。弦、スケール、素材、PUの兼ね合いでしょうから、そういった意味で各モデルのキャラ付けは予想以上にあると思う。

高音弦やハイポジは置いておいて、特に興味があるのは低音楽器としてのstickなのでね、その辺を重点的にチェックしました。ベース部のチューニングについては思ったより早く慣れそうだと思ったのが収穫でした。単純に面白いよ! オフィシャルサイトの情報を整理すると、

  1. High-D
  2. 1弦から4度下げたA
  3. 2弦から4度下げたE
  4. 3弦から4度下げたB
  5. 4弦から4度下げたF#
  6. Low-C
  7. 6弦から5度上げたG
  8. 7弦から5度上げたD
  9. 8弦から5度上げたA
  10. 9弦から5度上げたE(3弦と同音)

が標準チューニング。郷に入りては郷に従えですので、まずはこれをお勉強するのが正しいですよね。つまりベース部はベースと違うチューニングになるので、それまでの運指は通用しません。これが手癖に頼らない新しいフレージングを生み出すきっかけとなります。というか強要されるんだけど(笑)。これを面白いと思えるかどうかが分かれ目でしょうね。

よりきらびやかな音の出るRailBoardも面白そうです。オールアルミで陽極酸化で色分けなんて、エメットさんもあの歳でチャレンジしてて偉いよ(笑)。

(2015/07/25更新)


きらびやかな音のRailBoardなので、低音はやっぱりアッサリしてしまうね。

たくましい低音なトニー先生の音が出したいなら他の木材のモデルで。

レンタルしたスティックでも出たので、レイルボードは別の性格振りなんだと思うよ。

ただVillexのPUとフィルターが実にいい仕事をしていて、これとハイ上がりな音色の相性がとても良い。

正直このフィルターだけでも別売りにならないかなと思う(笑)。Dingwallなんかと相性良さそうよ。トーンと合わせて十分なバリエーションの音作りができるんだわー。スティック自体が締まったピュアな音色なので、その特徴を進化させたモデルだと思います。

(2015/08/01更新)