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嗚呼!交通事故

ツーリングに備えて、やっぱ任意保険には入っておかないとなあ、と思い10月頭にAXAに申し込みをし、さーさー行くよー四国とドキドキしていた矢先!なーんと事故に合ってしまうのですよ、人生上手くいかないねえ(笑)。

日が落ちて夕方、家に帰ろうと環七を走行中でした。高円寺方面→大森方面に走っていて、大学時代の庭(笑)である上馬交差点(環七と246の交差点)に差し掛かっていた時でした。本線2車線+側道2車線という構成の、右から2車線目を走行していたところ、一番右の車線を走行していたフュージョンがウインカーも出さず後方確認もせず(!)、側道に入ろうと左折してきたのです。
すでにアンダーパスに入る直前、当然車線変更禁止の黄線で、側道へは車両進入禁止のゼブラゾーンになっていました。ここは慢性的に渋滞する箇所で、かなり手前から車の列が並んでいました。当時50~60kmで走行していましたが、まるでカブせるような絶妙なタイミングで急減速+左折してきたので、避けようがありませんでした。

フュージョンのフットステップ辺りに前輪が当たった瞬間、(多分前輪がロックし)空中に放り出されました。

気がつくと環七の真ん中に転がっており、また激混みの時間帯だったにもかかわらず、奇跡的に車に轢かれずにすんだのでした。右足の激痛に耐えながら起き上がると、ワタシの先にバイクが横たわっており、後ろを振り返るとフュージョンと男性が横たわっていて、さらにその10mほど後ろで渋滞が起きていました。夜だったので車のヘッドライトが延々と並んでおり、事故現場を照らしています。

どうやらワタシは右側にこけたようで、流血はありませんでしたが、打撲とひどい捻挫をしているようです。ケンケンしながら急いで男性に駆け寄る(?)とボーゼンとしています。そりゃ後ろも見ずにいきなり曲がったんだもん、何が起きたのかわからんだろうよ(怒)。大丈夫か聞くと、とりあえず意識はあり血も出ていないので、急いでバイクをハケます。カラカラと回っている後輪がむなしく見えました。落ち着いてキルスイッチを押し、バイクを起こします。フュージョンは低重心のせいか、結構軽く引き起こせましたが、SVは力が入らない足もあってか、全然起きてくれません。後続の車の人が119番&ケーサツに電話してくれ、また通りすがりのライダーがSVをハケてくれました。

程なくして救急車とケーサツが到着。応急処置と簡単な現場検証をして、それぞれ別の病院に搬送と、相成りました。。。

救急隊員の優しさに感動しながら(笑)、病院にGO。車椅子に乗って、診察→治療→レントゲン→診察という流れを経てまた来る様言われました。病院を出たらもうケーサツ署に来る様言われていたので向かわなければなりません。自戒の意味もこめ、痛みを感じながら向かいました。

ケーサツ署についてからかなり待たされました。その間何度も事故のことを振り返りますが、やっぱりタイミング的にも避けようがなかった事故だったと思いました。警察官に状況についてもう一度説明しましたが、事情聴取はもう一回正式にやるとのことで、その日は帰っていいことになりました。何のために来たんだか・・・。とりあえず先方の連絡先を聞いて帰りました。

翌日バイク屋に持ち込んで修理の見積もり、保険屋に連絡などしなければなりません。あーもー手間が増えるし、四国もあきらめざるを得ない(怒)!!

まず自賠責保険から。電話で事故の連絡をすると、任意保険に入っているならそっちでの対応になるとのこと。早速任意保険に電話連絡。これから長いやり取りが始まりました。

一方バイク屋にバイクを持ち込んで修理の見積もり依頼。事故は夜だったので気がつかなかったのですが、お日様の下で見てみると、まあ見事にぶっ壊れています。カウルには大きくヒビが入り、フットブレーキのペダルは折れています。前輪のボルトをはじめ右側面は地面を滑走したことによりいろんなところが削れています。ウィンカーは陥没しているかと思っていましたが、奇跡的に大丈夫、上手く外れて力がかからなかったようです。後日見積もりがきて、全損とのこと、ウヒャー(泣)。

そして最も問題を複雑化させていたのは、相手方が任意保険には加入していたが、自賠責は期限切れで再加入していなかった、つまり無保険だったというところ。このため、ヒッジョーにこじれました。詳しくはわからないのですが(相手方の問題だったため)、強制保険と任意保険の2つに加入していた場合、任意保険の方が優先して適応になるそうです。そしてこちら側の保障に関して、物損は任意保険ですが、人身は強制保険がベースになるらしく、コレに加入していなかった今回のケースだと、こちらの人身保障は保険が適応されない、個人負担となるとの事です(!)。

まあ大した額じゃないし、そのままスッと支払ってもらえたら良かったのですが、お相手の甘えた学生さんの回答↓です。

『自分は奨学金で大学に通っている。親からの援助もしてもらっていないし、まず実家の状況からして無理です。今はバイトして何とか学生を続けています。よって払えません』

・・・すごいですねぇ(所さん風)と、思わず言いたくなるようなお電話いただきました。ガツンと切り替えしてしまいましたが(笑)。 さあここで今後の対応を整理、個別に振り返ってみましょう。対応はざっくり以下に分かれると思います。

  病院 警察 保険屋 事故相手
人身事故面での対応 1 2 3 5
物損事故面での対応 × 2 4 6
  1. 病院では費用負担は、事故の示談成立後、つまり過失割合に応じて決定されるようです。交渉が長引く場合は先に費用の清算を求められることがあるようですが、私の場合2ヶ月後に支払いに行くまで一度も請求はありませんでした。
    また、保険の約款によるでしょうが、5回以上通院すればお見舞金がグッと増額になることもありますし、慰謝料の算定は通院回数×いくらというように、通院回数ベースの計算になるようです。時間は許す限り病院に行く方が、(こんな言い方は何ですが)お得のようです。
  2. 事情聴取と、立会いの下実地検分が行われます。ワタシの場合は先方と証言が全く一緒だったのか、実地検分は行われませんでした。なお当時は知らなかったのですが、警察で決定した過失割合と、保険屋で決定する過失割合は全く関係がなく、保険屋は警察の過失割合は知りえないんだそうです。調書とかは見れるようなことを行っていたと思いますが・・・。
  3. 保険屋では(ワタシが外資の保険屋を使っていたせいか?)、人身事故係、物損事故係、事故受付窓口等々細かく分業されております。
    今回最ももめたのは、上述の通り、保険屋を通さないで相手と直接やり取りした『人身事故』の保障の話。病院に行って治療費と薬代を立て替えて支払い、領収書をまとめて相手の親の知り合いの保険屋(急に登場しましたが、相手方の一家もまとめてもめていたのですよ。バカ息子は交通刑務所にでも入ってくれりゃあよっぽどいいよと、相手方のお母さんは言っていたようです)に送り、示談書のやり取りをし、入金を確認し・・・と、まあ、ホント手間がかかりましたわ。
  4. コレは保険屋と、あとは修理にもって行ったバイク屋との間で、まずは修理に必要な金額が査定され、過失割合に応じて向こうから支払われます。10割先方負担ですが、当然事故車の経歴はつくわけで、下取り価格は・・・(泣)。
  5. 上述の通り。
  6. 基本的に任意保険にてカバーのため、直接のやり取りもお金の動きもなし。

先方の無保険状態ということもあり、問題はこじれましたが、2ヶ月経ってようやく終了しました。ひざには生々しく傷跡が残っていますし、バイクも事故車になってしまいました。ホント事故って得することなんて無いです。精神的なストレスが溜まり、会社を辞めた直後の貴重な時間が吹っ飛んで行きました。今回のようなもらい事故の場合、やるせなさばかりが残る一件となりました。

しかし!いつまでもクヨクヨしてたら余計に時間がもったいないわ!と言う事で、この事故のトラウマを克服するため、やっぱり四国には行こうと決めました。こんな時間が取れることもそうないだろうし、なにより事故がきっかけでバイクから遠ざかるのは避けたいと思ったためです。続きは四国ツーリングで!

おまけ(というか記録) - 傷跡の治りの経緯

途中から、肉が取れてしまった部分に対して、Johnson & Johnsonのキズパワーパッドを使ってみました。確かに治りが早い気がしました。

バイク事故 ひざ 10月15日
バイク事故 ひざ 10月22日
バイク事故 ひざ 10月24日
バイク事故 ひざ 10月27日
バイク事故 ひざ 10月31日

2006年1月14日現在でも、まだ傷跡はどす黒く残ってます。ちょっとエヴァ零号機の顔に似てる(笑)。

(2006/01/14更新)