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Ibaneze TS9DX

ROOT20さんにベース用カスタムモデファイをしてもらいました。後編

Ibaneze TS9DX4週間後、ROOT20さんより完成&発送ご連絡がありました。なんでもBASS / GUITER切換スイッチの調整に時間がかかってしまったとのこと。なんだか苦心いただいたようで、ありがとうございます。

届いた実機を早速試してみることに。この瞬間のワクワクはたまりませんなあ!

TS9DXのカスタム仕様の実力は?

Ibaneze TS9DX第一印象として、キャラクターを保ちつつ、音色の幅と操作性が上がって、格段に使いやすくなっていました。 ミドルっぽさと、ナチュラルさのバランスが良いと思います。ナチュラルさについては、『ベース用のレンジを落とし過ぎると弦の鳴りも伝わらなくなるので、ほどほどに落としました』とROOT20さんに細かく煮詰めていただいた点です。

CompDownの効果はバッチリ。CompDownつまみは最小でノーマル品と同等のコンプレッションになります。上げていくとdry / wet信号を混ぜたようにも聞こえる無段階のコンプカットで、全開にするとエフェクトをオフった時のように、しっかりと弦の鳴りが伝わります。

気持ちがよいので、うっかりするとすぐ全開にしてしまいますが、ほどほどに調整した方がいい歪みになります。というのもDriveとCompDownは歪み方(音色じゃなく入力に対しての歪み方)に密接に関わるポイントのようで、この2つのバランスを取る作業が、とても楽しいんですね。

つまり文字通りですが、インプットに対して潰す(歪み始める)ポイントが可変する印象です。これはdriveを上げていった感じとかじゃ全然無いですよ。しきい値から飛び出た部分が、歪み行程へまわされる体(てい)です。

自宅のヘッドフォン環境だと『BASS / GUITER切換スイッチ』の真価は掴めず、その他全体的に本当のところはスタジオで使ってみないとわからないと思いますので、持って行って試してみました。するとおお、確かにタシカニー。歪みの上の飛び方が違う。

これは歪むか歪まないか程度のDriveで使用する場合、効果がありそう。Toneで高音を落としたのとは違うキャラですね。ちなみにtoneも良く出来ていて、このエフェクターのキャラの広さに貢献。

まとめ

さてこのmod、他のメンバーには大したわからないであろう程度の変化ですが(笑)、この辺のこだわりが大事だと思います。ぱっと聴きでわからなくても、1曲通しで比べると、曲の印象が全然違うからね。

今回同じエフェクターがもう一台買える位の金額が必要でしたが、例えば今持っているエフェクターが気に入らないとしても、その時良いと思って買ったことは事実でしょう。現状の不満点を解消できれば解決な訳で、新規購入以外にmodifyという選択肢は、これ全然アリだわ。初めてやってみたけど、そう思いました。ROOT20さん、ありがとうございました。

(2010/03/11更新)