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API 560

API 560API 560プリアンプパライコDIに続いてグライコです。実用性のイメージがあるAPIですが、このグライコもこの本に出てくるくらい昔からある機材で、グライコ自体ベースアンプで慣れているから試してみました。

ところがフレンドリーかと思いきやすごく不思議な機材。こりゃ個性的ですね。パライコの550の方がイメージに近づけやすいのは、ベースはパライコのほうが慣れているせいなのかな? 効き方と帯域設定がそう感じさせるのか。

センターから離れるほどにQ幅が狭まって鋭いEQになるプロポーショナルEQというものらしいですけど、効き方が普通と違うのはすぐわかる。

少しEQする場合はかなり繊細。この作業が結構みみっちい(笑)。だって小さなスペースに収まった10バンドのツマミをミリ単位で動かす作業なんですよ。ちまちまちま...とやってるとパライコとは違うひらめきやアプローチを与えてくれるのは確か。

グリっと音色を変える場合、ベースの担当帯域である250hz~4khzは癖を付加するのが本当に簡単。しかも10帯域いじれるのでフックさせるポイントがそれだけある、っていうのはパライコよりも強みだね。

アコベでハウリング防止で3箇所くらい使いつつ、他の帯域で音の補正とかできる? それはかなりマニアックな使い方だなあ。

音にAPIらしさというものがあるのかどうかもよくわからないけど、コレでなければ行けない世界もありそう。ん~尖った機材ですね。

(2021/09/17更新)