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SSL 611EQ

どうしても欲しかったSSL。アルファチャンネルのEQに惚れ込むもプリとコンプが魅力を感じずで決め手に欠けたことが、結果的に500 seriesに手を出すこととなりました。

店員さんには「最初に購入するのがEQですか???」と不思議がられたんですが、SSLが欲しい一心でまず1本目はEQゲット。

ラディアルは後ろにTS突っ込めるので、まず初めに入手したのがフロントパネルにinputあるプリアンプとかじゃなくても大丈夫だったんですわ。

このEQを軸に前後のプリアンプとコンプを揃えていく方式です。文句あるか(笑)?

とはいえ実機を買って試してみると、Alpha Channelのようなグリグリ効いてウルトラパンチーな味付けではなく、実に破綻のない調整のできるEQでした。

思い切ってバカみたいな数値にしないとベースプリやアンプで聴ける音にはならず、普段の慣れ親しんだ製品がいかに強く脚色されているかがわかります。でもそれはそれで魔法っぽくっていいと思いますけどね^^;

実はこのロックオンのコンソールサミングの記事と同じように、この小さいモジュールもスイッチを入れなくても通すだけで音が変わります。

音色が落ち着いて重心が低い印象ですね。

このモジュールはガワはなく裸です。包装もダンボールにウレタン敷きで挟んであるだけ。ちょっと怖いけど^^;

でもラックに挿す時は接点がよく見えるので入れやすいです。スロットガイドがあるわけではないからコレはこれで合理的なのかも。

ノブが色分けされた4バンドパライコでミドルがQ幅も設定できるようになっています。真ん中のINがオンオフスイッチ。BELLはシェルビングからベル・カーブに切り替え、BLKはEQポイントやブースト量のキャラ切り替え(確かそうだったよね?)。

ローとハイは音楽におけるベースのサイズ感の調整で上げたり下げたり。

HMFとLMFで軽くなり極端なりで遊んでいるのですが、Q幅とブーストも考えて狙わないと結果が出ないのでその筋の筋肉を鍛えられますね。

楽器用とは全く理念が違うので狙った音にするのに時間がかかりお手軽ではないですが、ぱっと聴きOKからの煮詰め具合が凄くて、そこからがすごく早いです。

ベースのインボードプリはなんとなくOKまでが早くてそこからもう1歩2歩が大変ですが、これはそこまでが面倒でそこから1歩2歩の煮詰め調整が激早く更にもっとピントが合うという。ちょうど逆な感じです。

自分が楽器用のEQの数値特性を把握していたら早いんでしょうけど全く無自覚だし(笑)、コイルタップとピッキングでなんとかガンバル派なもんでね。

などなど言ってますが、使いこなし度はまだまだ全然低いです。

ブラウンノブ、ブラックノブの違いももわかるけどそこまで突っ込んでいけていないし、煮詰められる全然手前の音で満足しちゃってる(笑)。

下にもある通り帯域が重なっているので、ポイントが足りなくなればハイロー近い方でbellカーブにして設定したりします。というかこういうデータめっちゃ価値があるね。時間があればもっと作りたい。イラレじゃなくエクセルでもイケるか。

EQはコレ以上は希望していないのでAPI500シリーズはもちろん、アンプもモニター的なものでいいし、なんならアクティブサーキットも必須じゃないし…という、反動で一気にそっちの気が優勢になるあたり、ワタシもなかなかミーハーなところが残ってて嬉しい(笑)。という訳で心を揺さぶる機材を手に入れたのでした。

(2017/12/28更新)