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2005年冬 東京→名古屋→金沢→神戸→高知ツーリング

SV400Sさて用具もそろった事だし、ツーリングの計画を練る。ツーリングマップルでもよかったんだけど、『関東甲信越』と『関西』はすでに持っているので、あとちょっと違うもの買ってみるかという気持ちになり、昭文社の『マックスマップル 西日本道路地図』を購入。この地図を見ながら計画を練るってところが一番楽しいんだよなあ(笑)。

さてまず別れる分岐は、高速で行くか、下道で行くか。一度フル装備で慣らしツーリングとして箱根まで下道で行き→芦ノ湖スカイライン→箱根スカイライン→ 東名高速道路という道程で行ってみたんですが、予想以上に高速が楽しかったので、今回は高速で行くことにします。SVはやっぱりかっ飛ばした方がのんびり行くより楽しく、高速では130km程度での巡航も問題ありませんでした(カウルの効果は高いですね)。一方もう一個わかった特色としては、(両スカイラインのワインディングを走行してわかったんですが)結構切れ込んでいくハンドリングになっていて、ヘタレな腕しかないワタシにとっては、攻めるつもりもないのに、それを強要されているような気がしてツカレましたわ~。

ということで高速道路で行くとして、ベタに東名にするのもなんだか面白くないので、中央自動車道を選択。水曜どうでしょうのはかた号と同じ道ですねぇ。となると、こういう機会でなきゃ行かないような地域に寄ってみようという気になりますね。よし日本海側に行ってみよう!

日本アルプスを左手に日本海に出て、『やったー海だー!ダカダン♪あったらしー』をやることにして(笑)、能登半島を回り1泊。ほいで永平寺と東尋坊を見て出雲大社を目指す。その後南下し四国に入るという段取りにしました。あとはその都度臨機応変に対応すると(笑)。旅に計画変更は付き物ですからなあ。

さ、あとは天候次第、出来るだけ晴れた日を狙っていくことに。色々見ている段階で10/17の月曜日に出ようと思っていた矢先!・・・まさか自分が事故に合おうとは思っても見なかったのです。初の交通事故レポートへと続く!・・・ほいでラララ高知~ということで、

  1. 事故のトラウマを乗り越える事
  2. 会社を辞めて、今後の人生の舵取りを考える事
  3. そして何より社長の安否を確認する事

を目的に、愛車SV400Sでソロツーリングに行ってみようということにしました。ルートについては後述の通り、中央道で行こうかと思っていたのですが、出発当日に家を昼頃出て、入口の永福町あたりで、結構道が渋滞していまして、急遽東名に変更しました(笑)。装備はリュックの方に地図、ドラムバッグに着替えを入れて、かなり余裕を持たせてある状態。

<1日目>

浜名湖SAひつまぶしPM12:00 - 16:00まで、高速をひたすら走行。ロケで東海道線を延々名古屋まで乗っていった時も思ったけど、静岡ってでかいわー(笑)。休憩として浜名湖サービスエリアに泊まり、ひつまぶし定食を食す。うん、なかなかおいしいけど・・・ちゃんとしたお店で食ったらもっと旨いんだろうなあなんて思いました。東京からここまで250km程のようですが、SVの高速性能はすばらしいねえ、カウルの恩恵もあって、風圧では疲れません。

ただケツまわり、足回りの下半身は、同じ姿勢を続けていると痛くなってきますので、屈伸をして回復させる。時間も時間なので、今日は名古屋に1泊することにして、駅近くのビジネスホテルを予約しました。i モードのサービスでケータイmappleというのがあり、宿泊施設や近辺地図なんかが無料で検索できるんですよ!購入した西日本地図のMGコードともリンクしているので、今回の旅では重宝しました。

初日はビジネスイン槌谷というところに泊まりました。隣部屋が釣りの団体客だったようで、かなりうるさかったんですが、疲労により速攻で眠りにつけました。1泊¥4,800ですが、イマイチだなあこの宿。フロトイレは共同だし。

<2日目>

さて今日はそのまま上に抜け、金沢を目指したいと思います。AM6:00に起床。チェックアウトし、忘れてきたケータイの充電器を買い(汎用のコンセントにつなげるタイプってのも、コンビニで打ってるんだね)、東海北陸自動車道を北上。

道の駅で休憩。なぜかガンダム朝は寒く、長良川サービスエリアで休憩を取り、油坂峠道路で降り、国道158号線を走り、福井県は永平寺を目指します。九頭竜湖に沿った山道をクネクネ行 きながら、道の駅で休憩。なぜかガンダムに会ったので(笑)、写真撮ろうかなと思ってカメラを構えていると、威勢のいいおっさんが『取ってやるよー!』と 言いました。なぜだ?と思いつつも、おじさんの気迫に押され、取ってもらいました。何だコレ(笑)。

高速と違って、下道は距離が稼げません。ちょっと時間押しながらも、永平寺に到着。曹洞宗の寺なんですが、大本山であるココにはよってみようと思い、来て みました。鎌倉仏教なだけあってかなり質素でしたが、落ち着いた感じでサイズもちょうど良く、よく手入れされた中庭など、非常に好感が持てました。ただす げー仏像があるとか、国宝の某があるとかいうのは、ないです(笑)。

ちょっと残念だったのは、あちこち工事中でビニールシートに覆われており、景観が台無しだったことですかね。

まあ大体坊さんは無愛想なもんですが、修行中の身なのでカメラを向けないでくださいとのことで、ライダースウェアのまま、両手にデジカメとDVカメラ、背中にリュックといういでたちに、上がる場合はブーツも持った上のその規制なもんで、一々撮影するのが大変でした。

永平寺永平寺永平寺永平寺永平寺永平寺本堂なんかを色々見て回っている最中、なーんか雨音が(泣)。急いで山菜そばとゴマ豆腐(名物。おいしい)とかっこんで、あとお土産と調子に乗って笠買っちゃった(笑)のもくくり付けて、いざ出発。実はもう1箇所、行きたいところがあったのです・・・。

日本海側に出て、火サスなどサスペンス系のTVロケ地でおなじみ、東人坊にも寄りたいと思い、小雨の中、急いで向かいます。またここでも予定はオシ オシで、到着したのはPM17:00。福井の人はものすごい安全運転なんですね、40km/h平均ですよ(笑)。いざ着いてみても、大した物じゃなく、こ りゃあ早々に引き上げようということで、ソッコーで金沢のホテル予約。その時点で、雨もかなり本降りになってました。もっのすごい寒いし、こりゃあヤベー ぞー。

東尋坊東尋坊途端に土砂降りです。見通しの効かない中、高速に乗るのはより危険と判断、下道で金沢を目指しました。11月末の雨を全身に受けながら、バイクに乗って走行するとどうなるかわかりますか?ギャグじゃなく体がコチコチになりますよ(笑)。

心に忍の一字という感じで、やっとこさー着きました金沢!あーもー死ぬーと言う事で、ホテルにチェックインするも手がかじかんで、クレジットカードが出せない。まさにプライスレスな状況(意味ナシ)。ご主人が永平寺の笠を見て行ってきたの?なんて聞かれました。

風呂につかった時の感覚といったら、まさにとろけてオレとフロの境目がない位!フロを上がってドライヤーを使って服やブーツを乾かし、明日に備えて寝ました。今日のお宿はビジネスホテルCITY INN 小林。¥4,000でしたがとってもよかったっす。

<3日目>

兼六園昨日からの雨が若干残る中、金沢まで来たので兼六園でも 見てこようかと思い向かいました。とってもキレイで、タイムリーなことに名物『雪吊り』の作業中でしたが、雨の中見て回るのは大変なので、周りをぐるーっ と流して、とっとと出発することに。今回も高速をぶっ飛ばして行くことにしたので(思いの他、高速をバイクで行くのは楽しいです)、北陸自動車道を南下。 朝早く出発したのと、北陸は寒い!ということで尼御前サービスエリアでコーヒーに指を巻きつけて暖を取りました。考えたら冬用のグローブではない通気性の 良いsimpsonのグローブだった(笑)。敦賀で高速を降り、27号線→舞鶴若狭自動車道→中国自動車道を通り、1年半住んだ土地、大阪へ。まさかバイ クで走ることになるとは思わなかったなあ(笑)。

この日はご覧の通りひたすらに移動日にしました。さすがに3日間も走っていると、いろいろなことに気がつきます。

  1. 3日目位から高速安定性がグッと増しました。直線ばっかりなのでタイヤの山が減ったか、乗り方が慣れたかのどっちかでしょう。
  2. 同じ姿勢で長時間走っていると、バイクと一体化しているような錯覚を起こします。これはタイヤの感覚が直に理解できるというか、手の延長で前輪になっているような感じなんです。うまい言い方がないんでZONEに入ったと友人には話しましたが(笑)。あ、簡単に言うと、キン肉マンに出てくるバイクマンですね (笑)。
  3. ほいでそんな風に同じ姿勢で走っていると、お腹が全然減りません。まあそっか、動いていないもんなあ。でも汗は出てくるんですよね、緊張感持ってるからかな?
  4. SV400Sでは、6速6,000回転で、だいたい100km/h位ですね。

昔を懐かしむ気持ちと共に、三宮にて一泊。グリーンホテルアーバン。¥5,300。ここでも永平寺の笠にツッコミが入る(笑)。

<4日目>

明石海峡大橋津田の松原サービスエリアこの日にやっと社長の待つ高知に入ることにします。¥5,000もする高速料を払い(たっけーなあ)、明石海峡大橋を渡ります。バイクは余計に開放感があっ て、ちょっと怖かったっす。淡路サービスエリアを出たところで、何とこの日も雨にあたられました!四国さんは甘くないねえ(笑)。

スグにでも休憩を取りたかったんですが、天気雨のような感じでもう降らないかなあ?と思ったらまた降るの繰り返し。結局我慢ガマンの走行を続け、津田の松原サービスエリアまで行きました(神戸淡路鳴門自動車道→高松自動車道)。四国は水曜どうでしょうでもかなり馴染みの土地、気合入ります(笑)。さす八十八箇所で有名なだけあり、高速の看板にも○○寺とか標識が書いてあるんですよ。それから発見がもう一個あって、雨にあたられて入るトンネルは最高です。雨風の影響ないし、(トンネルの作りや照明のタイプ、配置にもよりますが)あったかいんですよ。思わず『やったートネルだー』と叫んでしまいました。津田の松原サービスエリアでは、学生が香川の印象を聞くアンケートをやっていて、思わず『暖かいところですね(トンネルが!)』と回答。お土産に讃岐うどん買いました。

高松自動車道→徳島自動車道→高知自動車道と通って、あっさり高知入り。特に高知自動車道の絶景具合と言ったら、まさに大泉洋曰く『キレイな景色には事欠かない』。コレまさにその通り。

高知駅近くのまさにそのまま、ビジネスホテル タウン駅前にチェックインし、とりあえず着替えし、寝れた服を干し、坂本竜馬に会いに行く。もう夕方だったんですが、竜馬像のでかさに何の感慨も沸かず(笑)、桂浜で一服して帰ってきました。そういやバイクばっかり乗ってるから、1日3~4本しか吸わないなあ。

桂浜桂浜高松のLVこの桂浜はテーマパークのようにでかい駐車場があり、土佐犬センターなんかもあって昼間は賑わっていそうでした。たぶん観光コースなんでしょうから。お土産屋はショボいものしかなかったです。

 ローソンで晩飯を買ったら、向かいにすごい立派なLouis Vuittonが!なんでも日本法人のお偉いさんが高知の出身で、駅前にお店をオープンさせたかったんだって。特に限定ものなんかがあるよな感じはなかったので、即退散。

社長と連絡を取るも、仕事の都合で明後日にならないと時間が取れないとの事。明日丸々空いちゃったなあ。と言うことで高知観光に行くことに。

<5日目>

レンタルサイクルレンタルサイクルの貸し出しサービスに甘え出発。なんだこの軽さは?!(笑)。当たり前ですが、驚きましたね、慣れるまで変な感じでした。

 5日目の愛車。排気量0ccです。

さて目指すは高知城。途中にはりまや橋があったので見てきたんですが、

 うーん川もないのにいきなり出てきてまして、モロ観光客用の代物でした。ちょうど昼時なんでメシにしようと思い、カツオのたたき定食食いました。ウマウマ。

 腹もいっぱいになりいよいよ高知城へ。

 周りに山内一豊像や、板垣退助像なんかもありましたが、ここも永平寺と同じく天守閣が工事中。中は名古屋城ほど観光化してなくて、結構そのまま残っていました。天守閣まで登って(どこの城も攻めにくいように?階段が急だわ~)、高知市内の景色を堪能しました。

高松城はりまや橋高松城高松城高松 かつおのたたきアイスクリン山内一豊竹林寺の入り口路面電車高松城 セコム釜揚げうどんウケたのは、高知城にはSECOM入ってます!

出店でアイスクリンというジェラートのようなものを食し、チャリをこぎこぎ竹林寺へ。ところがやっぱ寺って山の上にある確立高いね、ものすごい坂を前に断念ですよ(笑)。高知は路面電車が走っているので、併走する形でホテルに早めに戻りました。

この日の晩飯はかな泉の釜揚げうどんとてんぷらのセットです。それにしてもバイクを降りると写真撮るのが楽だなあ。

ビジネスホテル タウン駅前には2連泊。¥4,500×2。1日バイクに乗らなかったんで、体力がかなり回復してます。明日は室戸岬に行ってみよう。

<6日目>

SV400S室戸岬さあ天候も絶好で、さすが南国、かなりあったかい日になりました。高知のクネクネした細い道(これが国道って言うんだから、北海道人からしたら面食らうよ)をひたすら40km/h平均で走り、室戸岬に到着。

展望台に登ると、同じようにツーリングできた人の落書きがあって、思わず読みふけってしまいました。眺めは台風中継でよく出るだけあって、こんな日でも風が強く、また海流の速さが岬の右左で違うことにも驚きながら、一服。

次はココから程近く、水曜どうでしょうの完全巡礼 四国八十八箇所でもおなじみの、最御岬寺へ。まさに四国といったワインディングを登りきり、徒歩で石段を登って、念願のこれハイ!

最御岬寺 『24番 ほつみさきじぃぃぃぃ!』

周りからの奇異の視線も気にせず慣行ですよ。そのあとエチオピア饅頭は買わず(笑)、高知市内に戻って、ガストで時間をつぶし、社長に面会。飲んで話して、と久々に盛り上がりました(お疲れのところアリガトネ)。

お酒のパワーもあり、健やかに就寝。社長宅にて。納経帳納経帳

<7日目>

社長と再会今日も早起き。高知からのフェリーは、もうすでになくなっているとの事で、徳島から出るフェリーを予約してあります。朝早くに社長にお礼と別れを告げ、7時前に出発。高知自動車道→徳島自動車道を通って、徳島市内で朝飯。出航は11時だったので、30分前には到着。

電話で予約したので東急オーシャンフェリーだと思ってたら、東久オーシャンフェリーだったんですね。ちょっとビックリ(笑)。手続きを済ませると、とっとと乗船してしまいました。外観撮りたかったなあ。これから17時間半の航海がスタートです。ほとんどは爆睡しましたが(笑)。

バイクは指定の位置に止めたあと、ベルトでしっかりと固定されます。その後は駐車スペースには立ち入り禁止になります。まあ見張ってられないもんね、ずっと。

二等客室は2階建てベッドが縦に2つ、対面にもあり合計8個で1セット、それがいくつか並んでいます。皆さんマナーが良くて、人数の割にはとっても静かでした。。。

飯はインスタント食品の販売機で買う形。このたびは最後まで普段通りの食事だったなあ(笑)。

特にやることも無いので、前の日にブックオフで買っておいた、ガースナーの『巨象も踊る』を読んでじっくりと暇をつぶしました。

<8日目>

フェリーに積み込み東九観光フェリー東九観光フェリー朝4時半に有明に入港、そして放り出されるわけです。寒い!でも長い旅が終わると思うと、達成感がありました。お台場と都内をゆーっくり流して、6時前に無事到着(当たり前だ!)。

旅はいいもんですね、ほんとリフレッシュになりました。お金と時間があれば、また行きたいもんですが、今度はマスツーリングにしたいなあ。

後日談・・・

帰ってきて2日後、女から別れを告げられました。ナンダヨー旅に出る前に言ってくれよ、また旅に出たくなっちゃったじゃないか(笑)!

(2006/01/20更新)