買うかどうかわかんないけど、エストレヤ情報
ここ1年ほどエストレヤにどっぷりだったので、ネットで集めたエストレヤ情報を公開!結構奥まで行って捜したので、お役に立つかと思います。
足回りについて
- タイヤ 前 TW302 後 TW302か
D603はかっこいいがすぐ減る 車高5センチアップケツ上げ仕様 - 昔TT100GP履いてましたが、確かにグリップは良いんですが、ハイグリップなので減りはTT90並でした。5千キロで真ん中はスリップサインが・・。換える金なくて1万キロ履いたら、ワイヤー出ました・・。
- 一番好きだったのは、GB、ルネッサの純正でも使われてたIRCのDUROTOURでしたね。
そこそこのグリップとそこそこの耐久性です。アコーレイドから履きかえると峠が楽しくなりますよ。僕はこのタイヤで峠に目覚めました。 - この前タイヤを交換。やっぱりEstrellaはタイヤもレトロなのが似合うということで、往年の名器、「DUNLOP TT100GP」をつけました。グリップがずいぶん上がりました。さすがに減りが早~い。5000km行けば良すぎです。町乗り中心の方は「アコレード」が良いです。
- IRCのDUROTOURです。安くて長持ちしてグリップもそこそこです。タイヤの形状は断面がオムスビ型っぽいので峠は良いですよ。
- 好みですけど、前後アルミフェンダーにすると驚くほど軽くなります。特に純正のリア周りははずすとわかるけど、むちゃくちゃ重いです。質感は鉄なのでサイコーですが。
リムもホントはアルミのH型にしたいんだけど、リアのサイズは2.15×17インチはU型しかありません。アクロンにもRKにも昔調べたけど、ないっていわれました。軽さ重視でU型にしようかと思ってます。
このモーターステージと言うお店はエストレヤの様々なパーツを販売してます。エストレヤに乗るのであれば、チェックしてみては?FCRキャブなんかも置いてますよ。お次はマニアックにボアアップキットの販売について。
- ボア*ストローク
66*73mm→77*76mm - 排気量
249cc→354cc - 圧縮比
9.0→10.0 - 最高出力
20PS/7,500RPM→27PS以上/7000RPM - 最大トルク
2.1kgm/6,000RPM→3.1kgm/6,000RPM - キット内容はクランクASSY、ピストンキット(ライナー付)、パワーアップ対策部品(クラッチ等)、ナサートカムシャフトのセットで¥255000-。加工代はエンジン持ちこみでシリンダー加工¥18,000、ケース加工¥10,000となっています。
- 上記スペックはキット+ナサートマフラーでのセッティング時のクランク軸出力だそうです。つまりキャブはノーマルって事です。すごいですね。ボア×ストロークを見れば分かりますが、ノーマルのロングストロークから、ほぼスクエアになっていますね。また最大馬力発生の回転数はノーマルよりも500RPM低くなっていますねぇ。トルクもアップしてるので乗りやすそうです。
- これでFCRキャブでセッティング出したら、えらいことになりそうですね。でも乗ってみたい!!誰かキット組んでる人いないんでしょうか??価格が価格なだけにそうはいないでしょうが・・。
- 夏のボーナスで・・・なんて最近考えてます。みなさん興味あります??
BEETのボアアップキット
先日用があって、堺にあるBEET本社に行ってきました。その時カタログをもらってきたので、内容を書いておきます。
お次は単車選び並にきっちりインプレしている文章。
- 今回、1年10ヶ月親しんだ愛車のESTRELLAを手放す事になりました。
「ESTRELLA」(エストレヤ)は、スペイン語で「星」という意味。ライダーの宝物になることをエンジニアの方が願って付けたそうです。
このバイクの特徴は、何といってもシングルエンジンです。
国産シングルの中でもっとも美しい(と、私は思っている)エンジンは、往年の名車「目黒SG」のボア・ストロークを踏襲しています。シリンダーが垂直に立ったクラシカルなエンジンフォルムはうちの親父世代にも好評のようです。 - ESTRELLA 最後の impression
フォルム
エンジンの形が良い。シリンダーの後ろの隙間がいいんだな。
大きな特徴のひとつとして、美しいクランクケースがあると思います。最近のW650もそうですが、クランクケースの中に入れられるものは入れてしまい、すっきりした外観を実現しています。左側からクランクケースを見ると、三角形に見えます。これは往年のW1や、BSA、トライアンフなんかを意識しているようです。オイルフィルターの蓋なんかは二重になってます。内蓋のオーソドックスな形に対し、外蓋はクランクケースの形にあわせた独特な形状になっており、クランクケースの造形に貢献してます。また、冷却フィンがエンジン上部まで来ていて、カムチェーントンネルが見えない右側からのアングルでは、OHV かと思うほどシリンダー上部もスッキリとしております。
とにかく美しい!。エンジンフェチの私は、左前方からのアングルが最も好きです。ほかの国産シングルともっとも決定的に違うのが、このクランクケースの造形である!と思います。デザイナーカスタムも、このエンジンフォルムを活かしているものが圧倒的に多いかな。
また、前後フェンダーや、サイドカバーなどの質感も高く、決して樹脂などで作られてはいません(だから比較的重いんだけど…)。タンクも実に複雑な曲線で構成されています。ニーグリップする部分のマイナスのアールが絶妙!(…と、思う。)
そして、やっぱりEstrellaはサドルシートでしょう!(…と、思う。今年いっぱいで廃止との噂が…ホントでしょうかね。)
スタイルに関する数少ない不満といえば、右フロントフォークにディスクブレーキ仕様のための、キャリパー固定用の出っ張りがあること。またフロントフェンダー右部にも、ディスク仕様専用の穴が開いております。この部分だけでも、ドラムブレーキ仕様専用設計にしてもらいたかったっす。あと、リアサスもカバードタイプがbetter。そしてもう一つ、タンクのエンブレムは初期型の丸っこいほうがカッコよかった。「SINGLE・CLASSIC」だなんてわざわざ書かれると、分かりきった事に念を押されてるようでやだナ。
でも、その程度。 - 音
ロングストロークシングル独特の味わい。低回転時にアクセルを開け始めると、間隔の長い「バッバッバッ」という音がし、同時にハンドルに若干の心地よい振動がかかります。しかし旧車と比べると非常におとなしいそうです。
街で多々見掛ける改造ESTRELLAと比べても、音質はノーマルのマフラーで十分じゃないでしょうか。キャブトンタイプ標準装備ってのも珍しいっすよね。残念ながらと言うべきか音量は小さ目でありますが。 - 運転
回さなくても走ります(換言すると…回せない)。
Estrellaを買っておいてこんな事言うのはナンセンスだとは分かっていても、やはりパワーは足りないです。トルクがあるので運転はしやすいけど加速は悪く、限界はせいぜい140km/h。上り坂も辛いです。このバイクは80km/h前後でのんびり走るキャラ。
あと、ドラムブレーキの効きは、絶対的な制動力はほとんど問題ないものの、握る力と制動力が比例しないです。要するに扱いが難しい。そしてこまめに掃除をしないと大声で鳴きます。まるでクラクションのような大きな音を出し、止まるたびに前の車のドライバーをびびらせてしまいます。シューをやすりがけするなど対策はしましたが、どうも解決しないままでした。また雨天時のロックはしゃれにならない!。ちょっと握るだけで完全に前輪の動きが止まってしまう(!) ので、手動ABSしてます(にぎにぎ)。一般的な評論としては、Estrellaのドラムブレーキは大変良くできていると言うものですが、やはりドラムはドラム。若干のカックンフィーリングもあり。でも確かに独特な操作性は味わえると思います。好きでドラムにしたのは僕だし。
でも、これからESTRELLA購入をお考えの方には、私はディスク仕様を強力にお勧めするでしょう!。
ハンドリングは非常に素直で、誰でもすぐに慣れるでしょう。ゆっくりだったら峠でもOK。ただ、大型のステップと柔らかいサスのせいでバンク角は少なく、バンクセンサーもバイクのキャラを反映して非常にちっぽけなので、寝かせてナンボという方には向かないです。 言うまでも無いか。 - ESTRELLAのエンジンで快適なのは、1速20km/h、2速40km/h、3速60km/h、4速80km/h、5速100km/hぐらいまで。それを過ぎるとハンドルに非常~に不快な振動が発生します。しかし峠などではそのくらい高回転をキープしないとみるみる失速してしまいます。ライダーにとっては不快ですが、意外にもエンジンは高回転にも耐えます。最高速度はメーターどおり140km/hまで何とか出ますが、ライダーの方が耐えられないかも知れません。
- シフトタッチのストロークが大きいのが特徴的。多くのカワサキ車で定評あるニュートラルファインダーは装備しておらず、停車時ローからセカンドに入ってしまう事があります。
- タンデムでは、シートやステップの位置は適宜ですが、シートが狭いのでロングでは我慢が必要。ベルトは掴みにくいので運転手の腰を掴みましょう。
- 燃費
大体32KM/L前後。
ツーリングで置いていかれないように、最近はけっこう意識的に回してます。また、若干アイドリングをあげているので、この前初めて燃費が30KM/Lを下回りました。(29.5KM/L)
とは言ってもシングルらしく燃費は良好。毎日乗る人にはうれしいバイクです。 - 装備
スポークホイール、プッシュキャンセルでないウインカー(かえってコストがかかったんだろうに)や、タンク下のイグニッションとチョークなど、あえて前時代的な装備を取り入れているところが憎い。ハンドルロックに至っては、何とイグニッションと別体。ちょっと不便ですがバイクの魅力を損なうどころか、 ESTRELLA独特の雰囲気を演出しています。こういうところが苦痛なら他のバイクをどうぞ。
メンテを日常的にすればいくらでも防止できるが、外装系のパーツがよくさびる。例えばアクセルケーブルの調整部分の表面に一ヶ月ほどでさびてきました。ピカールをどうぞ。 - あと、ヒューズボックスの下のわずかな隙間に押し込まれている工具の出し入れは至難の技!。せっかく立派な工具がついているのに、取り出しにくいとあっては使われる機会も激減ですな。
- 工具の精度が実はイマイチ。この前キャリアを取り付けるため、リアシートをはずそうとしたときに思いっきり六角レンチでボルト舐めました!
まいったまいった。これは皆さんも注意です。あくまで緊急用と言う事で。 - まとめ
ESTRELLAに2年弱乗りました。最も印象深いのは、その丈夫さです。ローでクラッチを握った状態でも始動できなくなったり、サイドスダンドを出したままスタートできてしまったりと、電装系の若干の異常はありましたが、全体的に見れば致命的なトラブルは皆無です。新車で購入後、32,000kmを過ぎてもエンジンは非常に快調でした(但し、オイル交換はまめに)。
また、ある程度豊富なアフターパーツで自分好みにカスタム出来るのも良いところです。ただ個人的な意見としては、非常にバランス良く美しい ESTRELLAのスタイルに手を加える事にはそれほど関心がありませんでした。ESTRELLAほどスタイルの方向性が定まったバイクは、半端にいじってもなかなかまとまらないようです。中古市場でも、フルノーマルが圧倒的多数です。私のESTRELLAも、スタイルに関してはノーマルのまま手放しました。 - 初心者でもベテランでも、250ccシングルに見合った走りをする方には自信を持ってお勧めできる、非常に優良な工業製品だと思います。
ドラムは駄目っぽいですね。
(2001/11/19更新)