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試奏したベースのインプレッション

Modulus Quantum 6

ようやくあこがれのモデュラス6弦を弾くことが出来ました。しかもグラファイト指板のEMG仕様ということで、元祖的なスペックですね。cycoさんいまいゆさんのインプレのような感じなのか、楽しみにしていました。

出音一発、『鼓膜に弦を張ってんのかい!』ってくらい凄まじい。指板材なし+造作をシビアに拾いすぎるEMGにより、出来事の全てを超解像度で出力(どーん!)。フレットと弦の当たる音、ミュートしながら指が移動する音も、良く出る良く出る。

音としては全部出ているので、削る方向での音造りになると思います。そういう意味では、案外使い勝手は良いのかもしれない。無い音は鳴らない理論でいくとね。ただ普通のベースのノリで挑んだら、オマエのタッチはクソじゃ!とベースから言われましたねえ。

高い音域のためバンドに混ざると良い感じにマスクされるので、奏者によって全然違う音が出るベースだ、なんてことはないと思うんですが、単独で弾くと普段は聞こえない"人の動作の音"が聞こえてきて、勉強になりますというか上手く弾けてないので気になります(笑)。

とにかく出力、なんでも出力。自分が成分分析されて数字が出てくる。木があると国語の抽象表現に逃げれますが、それを一切許さない理系科目な感じ。2stのレーサーレプリカにのって、ウィリーしてバイクだけ先に走っていくような事になりかねないんですよ。腕がないと恥ずかしいですね。

こんなシビアでスパルタンなベースはない(笑)。好印象だったと記憶しているモジュラスの指板は木材で、それ以外にバルトリーニの緩さも効いていたんだね。もしくはアンプででもいいけど、どこかで面取りしておかないと造作が色々耳について、神経が参っちゃうよ(アコイメで試してビキビキでした)。プリは多分アギラーもダメでしょう。モジュラスはPUもプリもバルで行こう。

(2010/12/19更新)


指板のグラファイトな感じはアタックの瞬間が一番わかりやすいですね。

そしてスラップの重心の低さも独特。他に無い音なので好きです。

modulusは全体に低音も出ますね。レンジが広いのは上だけでなく、下もついてきていると。エフェクト乗りも良いだろうと思います。

また、このようにやかましく音数の多いバンドでは、ハイも気にならずズーンと鳴るでしょう。

しかし個人的に95~00年位を感じるベースです(笑)。なんか幼少期の刷り込みでプラス補正がなされているような気がするわ。

(2011/04/19更新)