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試奏したベースのインプレッション

Adamovic Super Nova 5st

ハンドメイドの作りの良さは、持ってみてすぐわかります。そういうのは伝わるモンですが、その中でも特にいい。これは真面目に作られてます。面白い木材やスペックを用意してくれているメーカーですが、それだけじゃないですね。

ボディシェイプはスペクターのように体に当たる部分が湾曲、左側のホーンが心臓のあたりに収まり(つまり長いホーン)、ベースとの一体感、ホールド感がとても良いですね。ネックもギュッと詰まった材な感じで、Laklandとは逆のキャラクターだなと思いました。

ハイでメロディーを弾くと、コリンと芯があって柔らかい音。明らかに他のベースとは使っている木が違う感じで、聞いたことない響き。こんな抜け方は聞いたことがないですかね。でもエボニー指板の音は、比較的強く感じられました。無駄にレンジの広い感じではなく、モダンな音色。代理店さんのHPで聞けるような音です。

お飾りのベースではなく、ガッツがある感じも好感持てました。あとはバンドと混ぜた時の、ベースの収まりがどこになるのか?という点で、これはエンドーザーなんかがいてくれると、イメージ付きやすいんだけど。うーん、Warwick的なおさまりの感じに少し近いのかな?あとトレモロブリッジは要らないです。さらにユーザーを迷わせないで(笑)!

オフィシャルのHPが良い情報あるのでチェック。ビルダーが考えている木材の組み合わせや特徴を解説してくれています(ken smithと比較して面白がったり)。さらに音と映像のライブラリを充実させていってくれるとうれしいけども。Padouk - Wengeネックが柔らかい音というのも、その通りだと思ったよ。こういうメーカーの考え方解説は一番重要で、オーダーも受け付けるところは特に力を入れていって欲しいなあ。

『攻めの木材使い』ならオーダーしましょう(笑)。満足のいくベースを制作してくれるんじゃないですか。あ、Nollのプリアンプは黒子に徹していました。

(2010/02/08更新)


Over the Fieldさんに教えて貰った、バンド内での聞こえ方。こ、これはプライマス直系ではないかーッ!最初は見た目もそんな感じがしたけど、もともと素地がカールトンプソンに近いのでしょうか?弾いたこと無いからわかんないけど(笑)。

木の影響が良く出たサウンドながら、電気系で音をガッチリ押さえてるというイメージなのかな。実際エフェクトの乗りはすごく良さそうな気がするよ。 ちなみにメールで少し教えて貰えたので、以下引用です。

"トレモロアームは単にアーミングが出来るだけではなく音色に影響を与えます。Adamovic+ヒップショットAタイプの音色は、使用材の影響を強く感じ、一言で言えばドライ寄りに感じます。

一方、Adamovic+トレモロブリッジの音色はAdamovicの特徴である使用材の影響を感じさせつつもAタイプに比べるとブリッジに良い意味でスポイルされている部分を感じ、結果、若干ウエット寄りに感じます。

ですので 、あのSuperNovaは、アーミングしなくても完成されたひとつの音色を持っていると思います。"(引用ここまで)

トレモロで音が変わるというのは盲点でした。そうですよね、ギタリストの話題にもよく出てきますもんね(笑)。さすがにトレモロ付きのベースを弾いたことが無く、知見も無かったためイロモノか?と一蹴してしまいましたが、注意深くビルダーの意図を読まなければいけませんナ。

(2010/07/05更新)